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2017.02.26

シンポジウム「ICTを活用した道徳教育〜『考え、議論する道徳』に向けて〜」開催のご案内

千葉大学教育学部では藤川研究室が中心となり、文部科学省の「道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業」を受託し、児童生徒が互いの違いを活かして議論する道徳教材を開発する研究に取り組んでいます。すでに千葉大学教育学部附属中学校で実験授業を行い、近く附属小学校でも実験授業を行う予定です。

このたび、この成果を発表させていただき、また、千葉市教育委員で元パラリンピック選手の千葉祗暉(ちば・まさあき)さんをお招きして道徳教育のあり方について議論するシンポジウム「ICTを活用した道徳教育〜『考え、議論する道徳』に向けて〜」を開催することとなりました。皆様のご参加をお待ちしております。

日時、場所等は以下の通りです。

日時 平成29年3月4日(土)14時30分〜16時30分
場所 千葉大学西千葉キャンパス総合校舎2号館
主催 千葉大学教育学部
後援 千葉県教育委員会・千葉市教育委員会

開発している教材の特徴は、以下の通りです。

○動画教材「ボクたちの出来事」
 3〜4分程度の短い教材で、小中学生が社会の中の道徳的課題を切実に感じるように導入。

○ファシリテーションツール
 児童生徒がタブレットに入れた意見をリアルタイムでコンピュータが分析し、多様な意見を交流しながら話し合いを深める。

近く教科化される道徳のあり方について、以下の問題提起を行います。

・道徳授業の課題は子どもの身近なもの? → 子どもも社会の一員です。大人も含めた社会の問題を、子どもたちが当事者意識をもって考えられるようにします。
・道徳授業の課題は二者択一がよい? → 多様な解決策を具体的視点と抽象的視点の両方で考えられる授業が望ましいはずです。二者択一とは異なる課題のあり方を提案します。
・多様な意見が出るなら、教師は個々の児童生徒の意見を整理しなければならない? → 子どもの意見をコンピュータでリアルタイムに分析し、キーワードを示したり分類したりすることによって多様な意見を発見的に読み取ることを可能にします。
・毎回の授業に関連はなくてよい? → 動画教材の基本的な設定が、地域のコミュニティで多様な人が対話をするものとなっており、毎回のテーマとは別に教材に通底する多様性尊重の考え方が学べます。

シンポジウムの詳細につきましては、こちら(千葉大学ホームページ内)をご覧ください。当日受付も行う予定ですが、できれば事前にお申し込みください。皆様のご参加をお待ちしております。20170213sympo


2017.01.12

取材・講演・委員委嘱・監修等のご依頼について【2017年度改訂版】

 藤川に対する各種ご依頼についてお願いしたいことをまとめております。ご依頼をいただく前にご覧いただきますよう、お願いいたします。(2017.3.11修正)

1.報道機関による取材のご依頼については、できる限り対応させていただきます。電子メールにてご連絡ください。深夜・早朝を除き、おおむね数時間以内にご連絡させていただきます。「授業研究全般」「言語教育」「算数・数学教育」「ディベート」「メディアと教育(特にケータイ・スマホ関連)」「キャリア教育」「いじめ防止対策」等のテーマでご依頼をいただくことがあります。なお、私の発言が文字で掲載される場合には、該当部分を事前に電子メール等で確認させてください。また、テレビ等であらかじめ決められた枠組みにあてはめるようなインタビューを受けた経験がありますが、こうしたインタビューについてはすべてお断りしますし、結果的に私の発言の趣旨をねじ曲げるような扱いがなされた場合には厳重に抗議することとなります。

なお、報道については、大学の広報室に報告する必要があるため、掲載紙等を下記にご送付いただきますよう、お願いいたします。

 〒263-8522
  千葉市稲毛区弥生町1-33
   千葉大学企画総務部渉外企画課広報室広報係

2.2015年度より教育学部副学部長に就任したため、講演や委員等のご依頼については、特に重要なものを除いてお断りしております。また、ワーク・ライフ・バランスの観点から、土日祝日についてのご依頼は原則としてお断りしております。ご了承ください。以下に該当するものについては、例外的にお引き受けするかもしれませんので、電子メールにてご相談ください。

(1) 国レベル、都道府県レベル、政令市レベルの学校教育に直接的に貢献できるもの
(2) 継続的に学校現場等の授業づくりに参画できるもの
(3) 映像教材やデジタル教材の作成等、研究室単独では取り組みにくい課題に関するもの
(4) 私や研究室の研究に大きなメリットのあるもの

3.ケータイ・スマホ関連についてのご依頼を多くいただいているのですが、上記2(1)〜(4)に該当するものは別として、基本的にお断りしております。私が理事長をつとめるNPO法人企業教育研究会が、平成23年度より「千葉県青少年を取り巻く有害環境対策推進協議会」の事務局をつとめており、この種の講演についての講師紹介等もしていますので、企業教育研究会事務局にご相談いただければ幸いです。あるいは、私が特別会員となっている安心ネットづくり促進協議会で無料出前講座のリストを掲載していますので、ご活用ください。

4.ご相談をいただく際には、なぜ私への依頼なのかをお書きください。他の方でもよいと思われるもの、担当の方に熱意が感じられないものについては、お断りすることとなります。

5.児童生徒向けには「講演」はしません。「授業」ということであれば検討いたします。

6.大学での本務が優先となります。直前まで予定が確定しないことが多いので、数ヶ月後より先のお約束は原則として控えさせていただいております。

7.連絡は基本的に電子メールでお願いします。電話やFAXは基本的に使用しません。また、ファイルを送信される場合には、一太郎形式のファイルは避け、pdf等に変換してお送りください。

8.紙の書面でのやりとりは原則としてお断りしています。私が署名、捺印等をする必要がある場合には、内容について電子メールで確認していただいた上で、うかがった当日に署名、捺印することとしてください。承諾書、振込依頼書、準備物連絡書等の文書での送付は、大変な負担となります。手間のかかるものについては、たとえ送付されても返送をお断りすることがあります。具体的には次のようにお願いします。

承諾書:メールでの「承諾」の返信をもって、承諾書に代えてください。
振込依頼書:メールで口座等の情報を送付させていただくことをもって、振込依頼書に代えてください。
準備物連絡書:メールでのご連絡をもって、連絡書に代えてください。
マイナンバーカード:パスワードつき添付ファイルにてマイナンバーカードの両面のコピーをお送りします。

9.「プロフィールを送ってほしい」と言われることが多いのですが、原則としてブログの「プロフィール」欄に載っている情報を編集してお使いください。また、顔写真は以下のいずれかをお使いください(無断利用は禁止)。

カラー 「fujikawa01.jpg」をダウンロード
白黒 「fujikawa_mono.jpg」をダウンロード

なお、取材で顔写真の写真撮影をしていただく場合、撮影された写真を電子データでご提供いただき、一定の範囲で活用することについてご承諾いただけると大変助かります。

10.講演の場合、演題を決めてほしいと言われることが多いのですが、希望される演題をまずご提示いただくようお願いいたします。

11.事前にお電話をいただいたり、ご挨拶に来ていただいたりすることは不要です。打合せに関しても、原則として電子メールにてお願いいたします。どうしても会ってお話しすることが必要であれば、公開の研究会等にお越しいただくようお願いいたします。

12.私は自家用車を利用しませんので、うかがう際には公共交通機関でうかがいます。日程が決まりましたら、何時にどこに行けばよいかをメールにてお知らせください。食事や宿泊についてのご相談も、メールにてお願いいたします。なお、移動中は重要な仕事時間でもあるので、空港からバスがある等、公共交通機関が使える場合には送迎は不要です。

13.録画・録音・撮影の可否を尋ねられますが、すべて可です。メディア関係の取材も可です。講演録は作成していただいてもかまいませんが、私のほうで確認作業を行うことはできませんので、作成者の文責にて作成をお願いいたします。

14.講演の場合、できる限り公開にしてください。公開には、インターネット上に案内を掲載することも含みます。

15.謝金・交通費については、まずはご提案をいただくようお願いいたします。講演等の謝金は、通信費、交際費、書籍代等、大学の研究費ではまかなえない活動資金とさせていただいています。他方、学校等で予算が苦しい組織等からのご依頼であれば、極端に言えば交通費すらなくても(私の研究的関心に合うのであれば)うかがいます。

16.電子メールでのご依頼をお願いしていることと矛盾するようですが、うかがう場合には大学内で許可を得なければならず、そのため千葉大学学長宛の依頼状を「千葉大学教育学部総務係」にご送付いただく必要があります。依頼状の形式は任意ですが、謝金額を明記していただき、担当者の連絡先を記入していただくよう言われております(依頼状の雛形が必要であればこちらをご参照ください)。

17.講演の場合、基本的にプロジェクター、スクリーン等のご準備をお願いします。基本的にPC(もしくはタブレット端末)は私のものを使用します。動画を使用する場合にはあらかじめ申し上げますので、PC用スピーカー等のご準備もお願いいたします。なお、講演データは基本的にパワーポイントで作成し、原則として講演の数日前に電子メールもしくは「宅ふぁいる便」等のファイル送信サービスでお送りしますので、受信できる環境をご準備ください(数MBのファイルを送信いたします)。配付資料として印刷、配付をお願いいたします。

18.当日、待ち時間等がある場合、懇談等のお気遣いは不要です。できればデスクワークに時間を使いたいので、机と椅子(できれば電源も)のある場所で、終了時刻を決めて待たせていただければ幸いです。その場合、えらい方等のご挨拶は終了時刻以降にしていただければ幸いです(五月雨式にご挨拶においでいただくと、実質的に仕事ができません)。

19.途中でご担当者が変わり、上記事項が引き継がれていないことがあります。そうしたことのないよう、引き継ぎをお願いいたします。

20.ご依頼をいただいた場合、必要なスケジュールを確保し、他の依頼があっても断るようにしています。にもかかわらず、明示的なご連絡やご相談のないまま講演等の時刻が変更になっていたり、企画自体の開催が中止になったりする事態がときどき生じています。こうしたことのないよう、スケジュールについては丁寧なご確認をお願いいたします。

21.教材等の監修をさせていただく場合には、打合せは千葉大学内を原則とさせてください(状況によっては東京都内の交通の便のよい場所でということも検討します)。また、あらかじめスケジュールの明示をお願いします。

 以上、大変失礼な内容かとは思いますが、ご理解、ご協力いただきますよう、お願いいたします。

2016.11.02

11月2日「メディアリテラシー教育」資料

11月2日(水)の授業「メディアリテラシー教育」の資料は、こちらからダウンロード可能です。

2016.09.18

Apple Watch series 2 とりあえずの印象

先日、Apple Watch series 2を購入し、大阪大学で開催中の日本教育工学会に参加しつつ少し使ってみたので、とりあえずの印象を書きました。Twitterから転載します。

Apple Watchについて少々。Apple Watchとは何かというのがわかりづらかったのですが、第一義的にはiPhoneの通知を表示する機器ということなのだと思います。InboxであれLINEであれFacebookであれ、通知されます。

Apple Watchの文字盤はカスタマイズ可能で、私は時刻、日付、カレンダー(次の予定)、バッテリー残量、アクティビティ、気温を表示させています。アクティビティというのは健康管理機能の一環で、ムーブ(運動量)、エクササイズ(運動時間)、スタンド(1時間の間に立ちあがること)。

Apple Watchを見ると、今の時刻と次(あるいは現在)の予定が一目で見られるのは非常に便利。タイムマシン機能で、直後の予定も簡単に確認できます。学会中なので、何時にどこの部屋に行ったらよいのかがすぐにわかるのが助かります。

Apple Watchの文字盤で残念なのは、デジタル表示の際に秒まで表示する機能がないらしいこと。これまでは腕時計で秒まで表示していたので、秒が確認できないのは何かと不便です。電車、試験、放送等、秒が気になる機会は多いので、なんとかしてほしいです。

Apple Watchの健康管理機能は、なかなかよい印象。アクティビティがわかるだけでなく、脈拍をはかってくれたり、深呼吸や立ちあがることが促されたりと、デスクワークが多い人に有用な機能があります。Watchに言われるままに深呼吸したりしています。

Apple Watchで乗換案内アプリをどうするかが課題。現状では、乗換NAVITIMEを使っています。iPhoneで検索しApple Watchに共有すると、Apple Watchでルートが表示できます。また、駅が近づく1分前に通知を受けることもできます。

ポケット内のiPhoneのバイブレーションによる通知には気づかないことがありますが、手首のApple Watchの通知には気づきやすいですし、他の人には気づかれにくいので、通知機能はかなり使えそう。タイマーを効果的に使えるとよいかなと思います。

Apple Watchのバッテリーの持ちが心配でしたが、朝からそれなりに使って夜に40%くらい残っているので、毎晩充電すれば外出先での心配はなさそうです。

ということでApple Watch、今のところのまとめ。
1)iPhoneの通知を見るのが基本。見て以降は基本的にiPhoneで対応。
2)健康管理機能は使える。
3)乗換案内を含め、通知機能はいろいろと使えそう。
4)バッテリーは毎晩充電すれば心配なさそう。

2016.08.05

藤川大祐×岩立沙穂・岡田彩花・村山彩希・飯野雅・大川莉央・込山榛香(AKB48)『実践!スマホ修行』発売について

このたび学事出版より、藤川大祐×岩立沙穂・岡田彩花・村山彩希・飯野雅・大川莉央・込山榛香(AKB48)『実践!スマホ修行』という書籍が発売となります。

Photo

2013年頃から中高生にスマートフォンが急速に普及し、私が「平成25年問題」と呼んでいる「ネットの長時間利用」「ネットいじめの深刻化」「犯罪被害の増加」といった問題が起きています。この状況に対してさまざまな対策が進んでいますが、中高生のネット利用は拡大する一方で、「スマホ利用禁止」「フィルタリングの普及」等の制限策だけでは問題は解決しないように思われます。

私は、この状況に対しては、ネットを積極的に利用している人たちを中心に、当事者である中高生が大人も巻き込んで議論していくことが重要だと考えています。これまでも、シンポジウム等で中高生が登壇者となってくださり、突っ込んだ議論をする機会がありました。こうした議論をもっと進めることが必要です。

数年前から、こうした内容の書籍を、ぜひAKB48のメンバーとともに作りたいと考えていました。というのは、AKB48のメンバーたちは日頃から公私両方においてSNS等のネットサービスを積極的に利用していて、ネット上の発信で誤解を受けそうになったり、ネット上に発信した自分の発言や写真がファンなどに使われるのを見ていたり、メンバーどうしでネットでコミュニケーションをとっていたりと、日頃からネットを活用し、そのことを劇場公演のMC(トーク)で語ったりしています。メンバーたちの発信は基本的に事前にマネージャー等がチェックすることはなく、自分たちで日々考えながら発信しているので、ネットでの経験値は非常に高いと言えます。

スマホ時代の友人関係や恋愛関係についても、AKB48のメンバーに語ってもらいたいと考えていました。彼女たちは「恋愛禁止」の中で活動していますが、同世代の人間関係について語る言葉を豊富にもっています。ですから、「恋人同士でずっとネットでのやりとりをして時間を使うことについてどう思いますか?」とか「寂しくて援助交際に走ろうとしている女子高校生がいたら何と言ってあげますか?」といった質問に対して、親身になって自分の言葉で語ってくれるだろうと考えました。また、彼女たちはエンタテインメントビジネスの中にいるわけですから、ネット時代の著作権や肖像権についても自分の言葉で語ってもらえると考えました。

本書は全8章から成っています。前半ではAKB48の13期生である岩立沙穂さん岡田彩花さん村山彩希さん、後半では15期生である飯野雅さん大川莉央さん込山榛香さんに登場いただき、それぞれ3人のメンバーと藤川での座談会形式で4つのテーマについて議論をしてもらいました。この6人はすべて青少年のスマホ利用について語る言葉を豊富にもっていると考えられ、また少し年齢差のある同期メンバーで語り合ってもらうことで、経験や意見の違いを活かしてリラックスした議論をしてもらえると考えました。

このようにしてできあがったのが、以下の8章です。

(前半)岩立沙穂さん、岡田彩花さん、村山彩希さんが登場
 第1章 Stop!炎上路線〜ネット発信のトラブルを防ぐ〜
 第2章 いじめ脱出ゲーム〜人間関係で悩まないために〜
 第3章 毒リンゴを食べないで〜出会い系犯罪の恐怖〜
 第4章 君と僕の危険な関係〜スマホ時代の恋愛事情〜

(後半)飯野雅さん、大川莉央さん、込山榛香さんが登場
 第5章 君のスマホのプライバシー〜情報社会のセキュリティ〜
 第6章 ネット依存の傾向と対策〜青春を無駄にするな〜
 第7章 課金で損しちゃった!?〜お金で騙されないために〜
 第8章 著作権や肖像権のキャパシティ〜エンタメ産業の未来のために〜

AKB48に詳しい方ならお気づきかもしれませんが、各章のタイトルはAKB48の楽曲(多くは登場メンバーに関係の深い楽曲)のパロディとなっています。各章の扉ページでは、それらの楽曲と章の内容に関わる短い文章も載せさせていただいています。(さらに、本のタイトルも「おわりに」も楽曲タイトルのパロディとなっています。)

この本は、「授業づくりエンタテインメント!」シリーズ第2弾として作られました。第1弾である『授業づくりエンタテインメント!』は、ゲーム、アイドル、お笑い等のエンタテインメントを手がかりに授業づくりの研究を楽しく読めるものとしてまとめたものです。『授業づくりエンタテインメント!』では、今回もご登場いただいた村山彩希さんが表紙とミニ対談で登場してくださり、評論家の宇野常寛さんも対談で登場してくださいました。エンタテインメントの力を教育に活かすことは、私のライフワークと思っています。今後も、「授業づくりエンタテインメント!」シリーズとして、エンタテインメントを取り入れた授業づくり関連企画を進めていきたいと思っています。

『実践!スマホ修行』は、各章ごとに藤川による講義、AKBメンバーとの討論、藤川による振り返りの3パートで構成されています。講義部分には課題も出してありますので、たとえば教室でこの課題について議論をし、AKBメンバーとの討論部分で話し合いを深めていただくという使い方が可能です。情報モラル教育のテキストとして、活用していただくことを願っています。


2016.07.22

「ポケモンGO」について(現時点での基本的な解説)

本日日本でリリースされた「ポケモンGO」について、現時点での基本的な解説をQ&A形式で書きました。基本的すぎて解説になっているかどうかもわかりませんが、とりあえず載せておきます。

Q1 「ポケモンGO」とはどういうものですか?

 「ポケモンGO」は、スマートフォン用のアプリで、現実のさまざまな場所にいるポケモンをつかまえるゲームです。スマートフォンの位置情報サービス(GPS)と地図サービスでプレイヤーがいる場所付近の地図が表示され、歩き回ると地図上にポケモンが表示され、ポケモンがいる場所がわかります。その場所に行ってモンスターボールを投げると、ポケモンが捕獲できるというわけです。地球上の至るところにポケモンが出没するので、プレイヤーは屋外で歩き回ってポケモンを集めることになります。

 また、実際の場所が、ゲーム上で重要な「ジム」や「ポケストップ」となっていて、プレイヤーがそうした場所を訪れて遊ぶことが促されています。「ジム」は、そこでプレイヤーたちがチームを作って、相手のポケモンと戦うバトルができる場所。「ポケストップ」は、ゲームに使う道具を手に入れられる場所です。日本では、マクドナルドの店舗がジムやポケストップとなることが発表されています。

 スマートフォン用ゲームアプリというと、プレイヤーが動かずに小さい画面で遊んでいるものが大半でしたが、「ポケモンGO」は屋外を実際に歩き回らなければ進めないゲームなので、ゲームにはまっても家にひきこもることはなく、逆にさまざまな場所に出かけていくので、運動不足解消など健康にもよい部分があると考えられます。抑うつ気味で家にひきこもりがちな人が、外に出たくなるきっかけになるのかもしれません。店などがジムやポケストップとなることで、人を集めることも可能になります。

 ポケモンGOでは、AR(拡張現実)という技術が使われています。これは、画面上にカメラで撮影している現実の風景が加工されて見えるようにする技術のことです。ポケモンGOでは、スマートフォンの画面で目の前の風景にポケモンがいる様子を見ることができるようになります。こうした、リアルな空間との境目がないコンピュータ技術が、今後大いに発展していくと考えられます。


Q2 「ポケモンGO」の利用に関してどのような問題がありますか?

 「ポケモンGO」は、屋外でスマートフォンの画面を見ながら行うゲームです。過去にこの種のゲームで大流行したものはありませんから、新たな問題がさまざまな形で発生しています。

 まず、ゲームに熱中しすぎることによって生じる問題が懸念されます。ゲームはそもそも夢中になるように作られており、「ポケモンGO」でもポケモンや「ジム」、「ポケストップ」を探すことに夢中になりやすいと考えられます。しかも、屋外で「歩きスマホ」状態で長時間遊ぶのですから、さまざまな問題が生じやすくなると考えられます。特に、危険な場所をスマートフォンを見ながら歩くことにより、交通事故や転落事故に遭う可能性が高くなります。また、暑い日であれば熱中症になる危険性も高くなります。

 また、立入禁止の場所に入ったり、ゲームを行うことが不適切な場所でゲームをやってしまったりすることが考えられます。たとえば、寺院などの宗教施設の立入禁止の場所に入って「ポケモンGO」で遊ぶ者がいれば、宗教への深刻な冒涜となりかねません。

 そして、「ポケモンGO」が新たな出会いツールとなることも懸念されます。「ポケモンGO」では、「ジム」において複数名でチームを組みます。知らない人どうしが一緒にゲームをして楽しむことが、多くなると考えられます。しかし、このような場には、性的な下心がある者や、詐欺をたくらむ者もいるかもしれません。「ポケモンGO」で遊んでいる者どうしが現場で知り合う機会も多くなるでしょうから、犯罪者が子どもと出会う機会も増えます。


Q3 「ポケモンGO」に関して学校や家庭でどのような指導が必要でしょうか?

 「ポケモンGO」は大人気のゲームですが、ゲーム機でなくスマートフォン(あるいはタブレット)で遊ぶゲームであり、すべての子どもが遊んでいるわけではありません。ですから、少なくとも学校においては、「ポケモンGO」に特化した指導をするのでなく、「ポケモンGO」をきっかけにあらためて安全や健康についての指導をするとよいでしょう。

 たとえば、歩きスマホや自転車スマホなどによる交通事故の危険性、暑い日に外にいる歳の熱中症の危険性、知らない人から声をかけられることに関する危険性などについて、健康教育や安全教育として扱う機会を設けるとよいでしょう。

 また、家庭においては、「ポケモンGO」のようなゲームで遊ばせるのであれば、安全や健康について保護者が責任をもち、子どもとよく話し合う必要があります。状況によっては、学校から保護者に対して、この種のゲームで遊ばせることについての注意喚起を行う必要があるかもしれません。

 なお、政府の内閣サイバーセキュリティセンターからは、子どもが直接読めるような注意喚起の文書が出されています。こうした文書を活用してもよいでしょう。

2016.03.01

青少年インターネット環境の整備等に関する検討会(第30回)資料

内閣府の青少年インターネット環境の整備等に関する検討会の座長代理をつとめさせていただいております。本日開催の第30回会議において、論点を出させていただきました。スマホ普及後の対策がほとんど機能していないということ、PDCAサイクルがまわせる形で取り組みを進めるべきことをお話ししました。詳しくは発表資料をご覧ください。

発表資料は、こちらです。

【2016.3.16追記】資料のうち出会い系サイトに関する記述に誤りがありましたので、修正いたしました。内閣府会議の事務局にも連絡済みです。

2016.02.17

文京区立湯島小学校の研究報告会

本日開催の文京区立湯島小学校の研究報告会で、このあと指導講評をさせていただきます。投影資料をこちらに掲載しましたので、必要があればご利用ください。

2016.01.31

千葉大学教育学研究科教育開発臨床系カリキュラム開発グループ修士論文発表会のご案内

千葉大学教育学研究科教育開発臨床系カリキュラム開発グループ修士論文発表会のご案内

私が担当している大学院教育開発臨床系カリキュラム開発グループ(旧カリキュラム開発専攻)の修論発表会を以下のように開催いたします。皆様のご参加をお待ちしております。

日時:平成28年2月6日(土)15:00~17:30(14:30 受付開始)
場所:千葉大学教育学部棟2号館1階 2111教室

プログラム

1. 15:05~15:35 黒川 節子
小学校低学年における鉄棒教材「たまご回り」の単元開発

2. 15:40〜16:10 斎藤千景
マーケティングを題材とした中学校社会科公民的分野の授業開発
―韓流コンテンツを例に経済の仕組みを理解する―

3. 16:15〜16:45 徐吟舒
「中国の杭州における中学生向け英語リスニングの授業開発
―日常生活の中で中国人の目に映った「日本の不思議」を主題として―

4. 16:50〜17:20 鈴木まゆ子
加工食品を選択する視点を変える小学校家庭科の授業開発
―こだわりのドレッシングづくりを通して―

2016.01.28

千葉大学大学院教育学部研究科修士課程 2次募集のお知らせ

千葉大学大学院教育学部研究科修士課程が2次募集を行うことを発表しました。私が担当する新設の「横断型授業づくり系」を受験していただくことも可能です。試験は口述試験のみです。意欲のある方のチャレンジをお待ちしています。本日1月28日(木)より募集要項を配布しています。

願書受付期間は、2月17日(水)から2月19日(金)です。試験は3月6日(日)10:00〜12:00(予定)です。

詳細については以下をご覧ください。
http://www.education.chiba-u.jp/

2016.01.22

藤川研究室卒論等発表会「エデュテイメントフェスタ」開催のご案内

千葉大学教育学部藤川研究室卒論等発表会「エデュテイメントフェスタ2016」のご案内

千葉大学教育学部藤川研究室(授業実践開発研究室)では、卒業論文、修士論文等の研究成果の発表を、毎年度、「エデュテイメントフェスタ」と題して、少々の楽しい演出をほどこした公開の発表会として実施しています。2015年度の発表会を以下のように開催いたします。皆様のご来場をお待ちしております。

日時 2016年1月31日(日) 12:00〜18:20(予定)
場所 千葉大学教育学部2号館2111教室(JR西千葉駅、京成みどり台駅より徒歩10分)

プログラム(進行の状況によって時間が前後することがございます)

【第1部】グローバル化の中で教育実践はどこに向かうか 12:00〜14:00

(卒業論文発表1)
12:00〜 ご挨拶・オリエンテーション
12:15〜 後藤佳誉「外国人留学生の日本におけるキャリア形成選択要因〜千葉大学における韓国人留学生の場合〜」
12:30〜 趙延真「日本における外国人留学生の就職の現状と入社までの課題に関する考察ー中国人社会人のキャリア認識と就職実体験を通してー」
12:45〜 金文波「日本における中国人観光客と免税販売ビジネスのあり方について -インターネットによる免税販売ビジネスモデルを考える-」

(修士論文発表)
13:00〜 斎藤千景「マーケティングを題材とした中学校社会科公民的分野の授業開発ー韓流コンテンツを例に経済の仕組みを理解するー」
13:12〜 徐吟舒 「中国の杭州における中学生向け英語リスニングの授業開発ー日常生活の中で中国人の目に映った「日本の不思議」を主題としてー」

(委託研究生研究発表)
13;24〜 大澤幸展「情報活用の実践力の育成を目指した小学校社会科の指導法の開発ー児童が思考過程を意識しながら協働的に資料の整理,解釈を行う学習を通してー」

(演習成果発表)
13:36〜 千葉大学・グリー連携 小学生向け協働学習アプリのご紹介

13:46〜 ポスターセッション1 (第1部の発表に関して、発表者と交流していただきます)

14:00〜 休憩

【第2部】デジタル情報社会とキャリア形成の現在と近未来 14:10〜16:25

(卒業論文発表2)
14:10〜 吉井裕太郎「大学図書館におけるラーニング・コモンズの現状と今後の課題 ~アカデミック・リンク・センターの例を用いて~」
14:25〜 織田汐恋羅「中学校教員の養成において教育学の専攻が置かれることに関する分析-千葉大学教育学部を例に-」
14:40〜 長瀬正和「国立大学における「社会人入学」のこれからを考える」
14:55〜 石川知里 「単身赴任を伴う転勤に焦点を当てた男子大学生のライフコースに関する事例的研究〜ヒアリング調査を通して〜」
15:10〜 北村夕惟「女子学生のリクルートスーツの現状と今後の課題についての考察」
15:25〜 荒海仁美「「初音ミク」を題材とした情報教育の授業開発−作品づくりと動画共有サイトへの投稿を導入して−」
15:40〜 平田菜瑠「中学校におけるメディアリテラシーの授業開発〜動画制作・投稿を通して〜」
15:55〜 小國里穂「ボカロ作品の宣伝映像制作を題材にした情報教育の授業開発 ー情報化の進展と子どもたちの実態を踏まえてー」

16:10〜 ポスターセッション2 (第2部の発表に関して、発表者と交流していただきます)

16:25〜 休憩

【第3部】社会とつながる授業づくりへの挑戦 16:35〜18:20

(卒業論文発表3)
16:35〜 平岡卓「 基礎的・汎用的能力を育む社会科単元の開発と実践」
16:50〜 伊澤麻由子「ディズニーと科学技術を題材とした情報活用能力を高める授業の開発と実践」
17:05〜 遠上恵未「ドラマ手法を用いた学習活動を指導者と学習者の両視点から問い直す」
17:20〜 山内美沙希「スポーツ統計学とサイコロPKゲームを題材とした「サッカーと数学」の授業開発」
17:35〜 萩田篤「離散数学の学習カリキュラムの開発~中学校数学科におけるプログラミング活動を通して~」

17:50〜 ポスターセッション3 (第3部の発表に関して、発表者と交流していただきます)
18:05〜 エンディング(18:20終了の予定)

藤川研究室卒論等発表会「エデュテイメントフェスタ」開催のご案内

千葉大学教育学部藤川研究室卒論等発表会「エデュテイメントフェスタ2016」のご案内

千葉大学教育学部藤川研究室(授業実践開発研究室)では、卒業論文、修士論文等の研究成果の発表を、毎年度、「エデュテイメントフェスタ」と題して、少々の楽しい演出をほどこした公開の発表会として実施しています。2015年度の発表会を以下のように開催いたします。皆様のご来場をお待ちしております。

日時 2016年1月31日(日) 12:00〜18:20(予定)
場所 千葉大学教育学部2号館2111教室(JR西千葉駅、京成みどり台駅より徒歩10分)

プログラム(進行の状況によって時間が前後することがございます)

【第1部】グローバル化の中で教育実践はどこに向かうか 12:00〜14:00

(卒業論文発表1)
12:00〜 ご挨拶・オリエンテーション
12:15〜 後藤佳誉「外国人留学生の日本におけるキャリア形成選択要因〜千葉大学における韓国人留学生の場合〜」
12:30〜 趙延真「日本における外国人留学生の就職の現状と入社までの課題に関する考察ー中国人社会人のキャリア認識と就職実体験を通してー」
12:45〜 金文波「日本における中国人観光客と免税販売ビジネスのあり方について -インターネットによる免税販売ビジネスモデルを考える-」

(修士論文発表)
13:00〜 斎藤千景「マーケティングを題材とした中学校社会科公民的分野の授業開発ー韓流コンテンツを例に経済の仕組みを理解するー」
13:12〜 徐吟舒 「中国の杭州における中学生向け英語リスニングの授業開発ー日常生活の中で中国人の目に映った「日本の不思議」を主題としてー」

(委託研究生研究発表)
13;24〜 大澤幸展「情報活用の実践力の育成を目指した小学校社会科の指導法の開発ー児童が思考過程を意識しながら協働的に資料の整理,解釈を行う学習を通してー」

(演習成果発表)
13:36〜 千葉大学・グリー連携 小学生向け協働学習アプリのご紹介

13:46〜 ポスターセッション1 (第1部の発表に関して、発表者と交流していただきます)

14:00〜 休憩

【第2部】デジタル情報社会とキャリア形成の現在と近未来 14:10〜16:25

(卒業論文発表2)
14:10〜 吉井裕太郎「大学図書館におけるラーニング・コモンズの現状と今後の課題 ~アカデミック・リンク・センターの例を用いて~」
14:25〜 織田汐恋羅「中学校教員の養成において教育学の専攻が置かれることに関する分析-千葉大学教育学部を例に-」
14:40〜 長瀬正和「国立大学における「社会人入学」のこれからを考える」
14:55〜 石川知里 「単身赴任を伴う転勤に焦点を当てた男子大学生のライフコースに関する事例的研究〜ヒアリング調査を通して〜」
15:10〜 北村夕惟「女子学生のリクルートスーツの現状と今後の課題についての考察」
15:25〜 荒海仁美「「初音ミク」を題材とした情報教育の授業開発−作品づくりと動画共有サイトへの投稿を導入して−」
15:40〜 平田菜瑠「中学校におけるメディアリテラシーの授業開発〜動画制作・投稿を通して〜」
15:55〜 小國里穂「ボカロ作品の宣伝映像制作を題材にした情報教育の授業開発 ー情報化の進展と子どもたちの実態を踏まえてー」

16:10〜 ポスターセッション2 (第2部の発表に関して、発表者と交流していただきます)

16:25〜 休憩

【第3部】社会とつながる授業づくりへの挑戦 16:35〜18:20

(卒業論文発表3)
16:35〜 平岡卓「 基礎的・汎用的能力を育む社会科単元の開発と実践」
16:50〜 伊澤麻由子「ディズニーと科学技術を題材とした情報活用能力を高める授業の開発と実践」
17:05〜 遠上恵未「ドラマ手法を用いた学習活動を指導者と学習者の両視点から問い直す」
17:20〜 山内美沙希「スポーツ統計学とサイコロPKゲームを題材とした「サッカーと数学」の授業開発」
17:35〜 萩田篤「離散数学の学習カリキュラムの開発~中学校数学科におけるプログラミング活動を通して~」

17:50〜 ポスターセッション3 (第3部の発表に関して、発表者と交流していただきます)
18:05〜 エンディング(18:20終了の予定)

2015.11.06

いじめ防止対策を次のステップへ

名古屋市の中学生が自殺した件で、アンケート結果から20名の生徒がいじめの様子を見ていたことが明らかにされた。この件で私は昨夜のNHK「ニュースウォッチ9」の取材を受け、話をさせていただいたが、テレビ放送の宿命で発言の一部しか放送されていないので、あらためてこの件についてコメントを書いておきたい。

2013年のいじめ防止対策推進法以降も、いじめによると考えられる自殺事件が続発している。しかし、学校の事前事後の対応の様子は変わってきている。その経緯は、以下の通りである。

2013年 いじめ防止対策推進法施行、国のいじめ防止基本方針策定。学校がいじめ防止基本方針を定め、いじめ防止対策の組織を置くことが義務づけられる。
2014年 校長が調査をせずに「いじめはなかった」と発言する等、いじめ防止対策推進法に反する学校の対応が目立つ(山形県天童市の件など)。
2015年7月 岩手県矢巾町の事件で、いじめ防止基本方針で定められているアンケート調査等の策を学校がとっていないことが問題に。

昨年までは、いじめ防止対策推進法に反する対応が目立っていたにもかかわらず、報道でそのことが大きく問題になることはなかった。しかし、今年夏の岩手県矢巾町の事件では、いじめ防止対策推進法にのっとった対策が適切にとられていないことが大きく取り上げられ、ようやく法にのっとった対策を行うべきことが当然と考えられるようになった。そして、今回の名古屋市の事件では、学校が定期的にアンケートを調査を行うなど、法にもとづいて学校が計画的、組織的ないじめ防止対策を行っていたことが明らかになっている。報道も、学校や教育委員会に批判的にならざるをえなかった。

これまでは、法にのっとっていじめ防止対策を進めるということを確認せざるをえなかった。だが、今回は法にのっとった対策を進めても事件が起きてしまい、これまでとは違うレベルで考えなければならなくなっている。

今回の事件でようやく、いじめ防止対策推進法にのっとったいじめ防止対策のあり方が具体的にどうあるべきかが問われたと言える。今回の事件で今言えることは、20名の生徒がいじめを見ていたのに、大人はいじめに気づけなかったところに課題があるということである。

これまでのいじめについての議論は、いじめが起きたかどうかを確認してから、そのいじめに対応するというものになりがちであった。しかし、それでは対策は後手にまわってしまう。当事者は、いじめをいじめだとはなかなか認めない。暴言、からかい、暴力、差別的な態度等、いじめかどうかは判然としなくてもいじめにつながる可能性がある事態が生じていたら、それを見た人は何かしなくてはならないのである。

しかし、子どもたちは放っておいたら大人に何も言ってくれない。何かあったときに念のために誰かに言えるようにすることを促すような指導が、日常から必要である。

私は千葉県市川市のいじめ防止対策に関わっており、いじめかどうかが判然としない状況に敏感になることを目指した教材を開発、提供している。アンケートだけでなく、こうした取り組みを教育課程に位置づけ、実施していくことが必要である。

論文 いじめ防止プログラム開発の試み−いじめか否かが判然としない架空事例を教材として−

2015.10.08

日本教育方法学会第51回大会@岩手大学

10月10日(土)〜11日(日)に岩手大学で開催される日本教育方法学会第51回大会にて、以下の発表を行います。

自由研究発表 10月11日(日) 10:00〜10:30 総合教育研究棟E27講義室にて
ゲーミフィケーションを取り入れた協働学習プログラムのあり方―「西千葉子ども起業塾」と「比例」「プレゼンテーション入門」を例に―

(要旨) (発表資料)

2015.09.21

日本教育工学会第31回全国大会@電気通信大学

9月21日(月)より9月23日(水)まで、東京・調布の電気通信大学で開催される日本教育工学会第31回全国大会に参加します。私が関係している発表等は以下の通りです。発表資料も順次掲載します。

9月21日(月)
15:50〜17:50 トークセッション
 私は登壇しませんが、関係している「教育の情報化」について豊田充崇先生の「活動報告ライトニングトーク」、「情報教育」について加納寛子先生の「新規設立SIGロングトーク」があります。

18:00〜20:00 ワークショップ WS04:「映像の世紀」から「魔法の世紀」へ~授業づくりはどう変わるのか?
 阿部学さんとともに企画させていただきました。ゲストは、内田明さん(佐賀市立若楠小学校)と箕輪貴さん(NHK出版)。皆様のご参加をお待ちしています。終了後は出席者有志で懇親会も行いたいと考えています。
[スケジュール]
①趣旨説明、流れの確認
②話題提供
・藤川大祐|「映像の世紀」と「授業づくりイノベーション」
・阿部 学|「魔法」の使い方に関する一考察
・内田 明|先端ICT活用で地域学習に何が起るか?
③参加者ディスカッション
④コメント
・箕輪 貴 |「映像の世紀」での試みとディスカッションへのコメント
⑤質疑、まとめ
 (藤川発表「「魔法の世紀」と「授業づくりイノベーション」」資料) 

9月22日(火)
9:00〜11:40 一般研究4 口頭発表
 B101「教科指導におけるICT活用(2)」で以下の発表を行います。また、座長もつとめさせていただきます。

2a-B101-02
ゲーミフィケーションを取り入れた協働学習算数教材の開発
○藤川 大祐,小池 翔太 [千葉大学],有田 泰記 [大日本印刷株式会社]
 (要旨) (発表資料)
2a-B101-03

ゲーミフィケーションを取り入れた小学生対象プレゼンテーション入門協働学習教材の開発
◎小池 翔太,藤川 大祐 [千葉大学],有田 泰記 [大日本印刷株式会社]
 (要旨) (発表資料)

11:50〜13:10 一般研究5 ポスター
 以下の発表を行います。
P2a-BHAL-20
学校・地域・家庭それぞれに対応したスマートフォンに関する情報モラル教材の開発
◎竹内 正樹 [企業教育研究会],藤川 大祐 [千葉大学],阿部 学 [敬愛大学],小池 翔太 [千葉大学],石原 友信 [ソフトバンク]

9月23日(水)
11:50〜13:10 一般研究7 ポスター
 以下の発表を行います。
P3a-BHAL-24
中学生を対象とした記事を書く授業の開発
架空の出来事を題材として
◎山田 恵李,藤川 大祐 [千葉大学],恒川 良輔 [読売新聞]

14:10〜16:40 SIGセッション
 SIG-04: 教育の情報化(B101)とSIG-11: 情報教育(A301)に関わっています。当日は教育の情報化に参加する予定です。

2015.08.27

真のフィルタリング利用率は23%まで急落している

去る6月16日(火)、自由民主党のプロジェクトチームに呼ばれ、青少年のインターネット利用の現状と課題についてお話をさせていただきました。その後、自由民主党からは提言が出され、国の政策にどのようにこの提言を反映させるかが検討されているようです。

2009年にインターネット環境整備法が施行されて以降、青少年のインターネット環境の整備の柱の一つが、フィルタリングの推進でした。内閣府「平成25年度青少年のインターネット利用環境調査」によれば、フィルタリングの利用率はピークとなった平成24年度は63.5%まで上昇していました(下図)。

Naikakufu25

ところが、平成25年度、スマートフォンが急速に中高生などに普及し、事態は一変します。上の図でも平成25年度のフィルタリング利用率は55.2%に急落しており、特にスマートフォン利用者については47.9%と低いことがわかります。

問題は26年度です。あろうことか、内閣府は調査方法を変えてしまい、経年変化ができない状態で調査結果を発表しました。「平成26年度青少年のインターネット利用環境調査」においては、機種ごとのフィルタリング利用率が発表されているのみで、以下のようになっています。

スマートフォン利用者 46.2%
携帯電話利用者 61.1%

スマートフォン利用者が50.0%、携帯電話利用者が20.3%なので、加重平均をとると、平成26年度のフィルタリング利用率は50.5%と考えられます。平成24年度から、63.5%→55.2%→50.5%と下落しているわけです。

しかしながら、これはなんらかのフィルタリング(あるいは機能制限)をかけているか、そもそもインターネットを使えないようにしているかの比率であり、十分なフィルタリングがかかっているかどうかは別です。スマートフォンの場合、次の三つをかけることで十分なフィルタリングがかかっていると言えます。

1)携帯電話回線にかかる「ネットワーク型」のフィルタリング
2)Wi-Fi利用時にも機能する「端末型」のフィルタリング
3)アプリに関するフィルタリングもしくは機能制限

平成26年度の内閣府の調査では、次のようになっています。

Naikakufu26

多くの人が1)はかけていても、2)や3)はかけておらず、三つともかけている人はせいぜい10%と言えます。これは、スマートフォン利用者のうちフィルタリングをかけていると回答した人の中での話ですので、インターネットが使えない設定にしている等の対応をしている人が1.8%いることも考えても、十分なフィルタリングをかけている人の割合は約7%と推定されます。
【2016年3月13日追記】インターネットが使えない設定にしている等の対応をしている人は0.6%でした。しかしながら、十分なフィルタリングをかけている人の割合を多めに推計していますので、この後の計算については修正せずにおきます。

とすると、十分なフィルタリングをかけている人の割合は、次のようになります。

スマートフォン利用者 7%
携帯電話利用者 61.1%

これで加重平均をとると、フィルタリング利用率は22.6%となります。

もちろん、平成24年度、平成25年度についても、十分なフィルタリングをかけている人の割合は少なくなります。これらの年にもスマートフォンのフィルタリング利用者のうち十分なフィルタリングをかけている人の割合を10%程度と考えると、それぞれの年のフィルタリング利用率は次のように推測されます。

平成24年度
スマートフォン利用者(全体の19.7%と推定) フィルタリング利用率 7%と推定
携帯電話利用者(全体の35.1%と推定) フィルタリング利用率 63.5%(機種別のデータがないため全体の率を採用)
加重平均 43.1%

平成25年度
スマートフォン利用者(全体の34.7%と推定) フィルタリング利用率 7%と推定
携帯電話利用者(全体の24.8%と推定) フィルタリング利用率 66.7%
加重平均 31.8%

以上のように、十分なフィルタリングをかけている人の割合は、43.1%→31.8%→22.6%と急降下していることがわかります。少し前までフィルタリング利用率は6割程度と信じられていたのが、十分なフィルタリングをかけている人の割合は実質2割程度にまで落ちているわけです。

青少年インターネット環境整備法が想定したフィルタリングの普及による安全な環境整備の枠組みは、すでに崩壊しているとさえ言えます。いじめや犯罪被害も増えていると考えられ、この状況をどうするのかが問われています。

国のいじめ防止体制が問われている

岩手で中学生が亡くなった事件への対応が問題になって以降、いじめ防止のあり方についていろいろと話題になっています。岩手の事件では、学校のいじめ基本方針に定められた対応がなされていなかったことが問題となっています。いじめはどこでも起きうるものですが、自殺などの重大事態に至るためには、いくつもの不幸な条件が重なるのが一般的であり、「どこかで誰かが何かをしていたら」重大事態は避けられたはず…ということになります。この意味で、学校がいじめ基本方針を定め、必要な策をとることは、重大事態に至る可能性を大きく減ずるものと言えます。一部の策が実施されなければ必ず重大事態が起こるということはありませんが、重大事態に至る可能性を高くしてしまいます。だから、不作為の罪は重いのです。

岩手の事件を受けて、文部科学省はいじめの調査をやり直すよう全国の学校に指示したとのことです。私はこうした文部科学省の動きには大いに疑問があります。夏休みが終わっていじめ防止も含めた指導が大変なこの時期に、学校に対していたずらに負担を増やしてどうするのでしょう。人事異動も卒業もあり、前年度の調査をやり直すにも限界があります。そして、過去の調査をやり直すことは、必ずしも現在の問題の解決にはつながらないので、対応する教員には徒労感が大きいでしょう。

いじめ防止対策推進法は、各学校が計画的、組織的にいじめ防止対策につとめることを求めている法律です。文部科学省が一律に何かをさせるのでなく、各学校が「こうすればいじめを防止できるであろう」と考え、自律的に対策を進めることを求めているはずです。文部科学省がすべきことは、各学校に対して一律に何かをさせることではなく、各地域・各学校のいじめ防止対策の体制を検討し、不十分な点があれば明らかにして改善を促すことでしょう。仮に多くの地域・学校でうまくいっていない部分があるのであれば、いじめ防止対策推進法の改正や国の基本方針の修正を検討すべきです。

そもそも、これまでのいじめ防止対策がうまくいかずに繰り返し同じような問題が生じていたのですから、文部科学省のいじめ防止対策がうまく機能していなかったわけで、いじめ防止対策推進法ができて以降、文部科学省だってやり方を変えなければなりません。このために、国にもいじめ防止のための組織を設置して、各地域・各学校のいじめ防止対策のあり方を検証し、必要があれば国の方針を修正するようにという提案をし、実際に文部科学省にいじめ防止対策協議会が設置されるに至ったはずです。しかし、残念ながらこの協議会は開催頻度が低く、今回のような事態があっても何の発信もしていません。

子どものためになるはずの学校で、多くの子どもがいじめに苦しみ、死に至る事態が続いています。自ら作ったはずの基本方針を遵守しない学校があり、文部科学省も的外れなことばかりしています。文部科学省はいじめ防止対策協議会がきちんと機能するようにし、各学校・各地域のいじめ防止対策の点検と国の基本方針の再検討を進めるべきです。国の担当者たちが本気で子どもたちのために働こうとしているのかが、問われています。

2015.07.01

千葉大学大学院教育学研究科の改組について

来年度、千葉大学大学院教育学研究科は、教職大学院と修士課程の2課程に改組します。私は、修士課程で新設の学校教育学専攻横断型授業づくり系を担当する予定です。7月11日(土)に説明会がありますので、進学をお考えの方はぜひご参加ください。
7月11日(土)の説明会に私は参加しない予定ですが、学内で「西千葉子ども起業塾」を実施しています。私の研究室に入ることを検討される方は、遠慮なくご連絡ください。

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2015.06.18

学校教育科学特論II「授業づくりの展望」資料

本日18時からの大学院の授業「学校教育科学特論II」で使用する資料です。受講生の皆様、ご利用ください。

「授業づくりの展望」資料

2015.06.16

「青少年のインターネット利用環境の現状と課題」

 本日、自由民主党の青少年健全育成推進調査会・青少年に対する情報モラルPTにて、「青少年のインターネット利用環境の現状と課題」をテーマに説明をさせていただきました。提案資料を掲載いたします。

資料「青少年のインターネット利用環境の現状と課題」(pdf)

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