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February 2005

2005.02.25

ディベート甲子園、論題発表!

 第10回ディベート甲子園の論題が、発表となりました。以下です。

  高校の部  日本は炭素税を導入すべきである。是か非か。
  中学校の部  日本はレジ袋税を導入すべきである。是か非か。

 今年は第10回記念大会ということで、全国大会は愛知県開催、しかも決勝は愛知万博会場で開催となります。多くの学校が地区大会に参加してくれることを願っています。
 なお、これに合わせて、ルールを変更したり、今年に限って中学校の全国大会出場校が24校に増えたりと、私たち主催者側でもいろいろと第10回に合わせて準備を進めています。ご注目ください。

2005.02.24

平盛小エネルギー授業、洛南タイムスにも掲載

 先日の京都府宇治市立平盛小学校でのエネルギー授業が、洛南タイムスでも紹介されました。記事が読めますので、ぜひご覧ください。

2005.02.23

太陽電池授業、京都新聞で紹介

 私が理事長をつとめるNPO法人企業教育研究会が、京セラのご協力を得て京都府宇治市立平盛小学校で行ったエネルギー教育の授業実践が、京都新聞電子版で紹介されています。ぜひお読みください。
 私たちは環境・エネルギー教育において、問題を解決するために活動されている企業の方々の姿を具体的に紹介することを通して、子どもたちが大人になってから環境問題・エネルギー問題の解決に前向きに努力できるようにすることを目指しています。今後もさまざまな取り組みを進めたいと考えています。

2005.02.22

BPO報告会とシンポジウム「子どもとテレビ」

 本日、東京の千代田放送会館でBPO(放送倫理・番組向上機構)報告会とシンポジウム「子どもとテレビ」が開催され、シンポジウムのパネリストとして出席しました。
 今回のイベントは、2001年からBPO青少年委員会が行ってきた「青少年へのテレビメディアの影響調査」の結果の発表と、それを受けてのシンポジウムでした。調査は、4年間にわたって、同一の子どもに対して小学校5年生から中学校2年生までの4年間継続的な調査を行って、「社会的ルール違反傾向」と「不安な気持ちの現れ」の要因を明らかにしたものです。基本的には、どちらに関しても、テレビ視聴に関わる要因が特に影響しているとは言えないという結論が出たとのことでした。詳しくは近く文字で公開されると思います。
 私は、この調査に次の疑問をもっていましたので、シンポジウムでも述べさせていただきました。忘れないよう、ここに記しておきます。

1)テレビの悪影響についてのみ調査されているが、子どもが毎日ある程度以上接しているものである以上、さまざまな影響があるのは当然である。「勉強になる」「将来の夢を決めるきっかけになった」等のよい影響も含めて調査がなされるべきである。
2)悪影響の項目が「社会的ルール違反傾向」と「不安な気持ちの現れ」の2項目である理由が理解できない。「寝る時間が遅くなる」「勉強時間が減る」「言葉遣いが悪くなる」等、一般に言われていることについて調査すべきである。たとえ「社会的ルール違反傾向」と「不安な気持ちの現れ」について悪影響が認められなかったとしても、他の点で悪影響が認められる可能性があった。
3)「社会的ルール違反傾向」というと非行行動のような印象を受けるが、これがあるとして分類される子どものほとんどは「子どもだけでゲームセンターなどに行く」「夜おそくコンビニの前で友だちとしゃべる」のいずれか(もしくは両方)にYesと答えた子どもにすぎない。「夜おそく」の解釈にもよるが、これらは基本的に合法的な行為である。「社会的ルール違反傾向」という言葉が一人歩きしないことを願う。
4)「不安な気持ちの現れ」も同様で、「イライラすること」「さみしくなること」「なにもやる気がしないこと」など、抑うつに陥る傾向ということである。だが、思春期の子どもたちがこれらのいずれかにYesと答えることは、むしろ正常と言えるかもしれない。たとえテレビ視聴がここで言う「不安な気持ちの現れ」につながったとしても、それを悪影響として理解すべきかどうかについては慎重な検討が必要である。

 シンポジウムでご一緒させていただいた大山勝美さんからは、テレビ局OBがメディアリテラシー教育に協力する用意があると言っていただきました。江川紹子さんには(私が「利他的な夢」についてお話ししたため)ご著書『人を助ける仕事』(小学館文庫)をご紹介いただきました(キャリア教育のヒントになる好著です!)。多くの方々とお話しすることができ、大いに学ばせていただきました。貴重な機会を与えてくださったBPOやご関係の皆様に感謝しております。

学研『広告!しる・みる・つくる』発売!!

 昨年から1年近くにわたり、西千葉地区の2つの学校(千葉市立弥生小学校、千葉大学教育学部附属小学校)にご協力いただき、千葉大学の学生たちが関わらせていただきながら作ってきた書籍『「よのなか」がわかる総合学習 広告!しる・みる・つくる』全5巻(藤川大祐監修、学習研究社、各3150円)がいよいよ完成し、発売となりました。
 この本のチラシには「小中学校の図書館向け図書ですが、大人が読んでも読み応え充分!」「広告業界を目指す人にもおすすめ!」とあるように、子どもが読んだり授業で使ったりするだけでなく、全ページカラーで広告について詳しく書かれている超・力作です。スタッフの方々が本当に丁寧に丁寧に、取材を重ねて完成させてくださいました。
 各巻のテーマは以下の通りです。本当にすごい本ですから、メディアに関心のある方、ぜひお読みください。

  第1巻 広告って何だ? ……私たちの身のまわりの広告を探ります
  第2巻 広告のしくみ ……広告がどのように作られているのかがわかります
  第3巻 自分を広告しよう! ……弥生小学校における「ポスターづくり」の実践です
  第4巻 学校を広告しよう! ……千葉大附属小学校における広告づくりの実践です
  第5巻 広告いま・むかし ……豊富な資料がオールカラーで掲載されています

(各巻についての詳細は、こちらから「広告」のキーワードで検索してご覧ください。)

2005.02.17

朝日小学生新聞2/9号にテレビゲーム授業掲載

 ご報告が遅くなりましたが、朝日小学生新聞2月9日号の1面に、「テレビゲーム『やりすぎ』に注意 千葉市の弁天小で『はまる』しくみ学ぶ授業」ということで、先日企業教育研究会で行った授業の様子が紹介されています。バックナンバーを見ることができる方は、ぜひご覧ください。

『ちば-教育と文化』第66号に「ネット社会と子どもの世界」執筆

 2月10日発行の『ちば-教育と文化』第66号(千葉県教育文化研究センター発行、年2回刊)に、「ネット社会と子どもの世界」という文章を書きました。特集「ネット社会に揺れる子どもたち」の中のpp.25-30に掲載されています。メディア漬け問題(テレビゲーム漬けも含む)、ネット詐欺の問題等にも触れています。
 お問い合わせは、千葉県教育文化研究センター Tel.043-444-2528 までお願いします。

2005.02.15

寝屋川での小学校教職員殺傷事件について緊急コメント

 昨日、大阪府寝屋川市の小学校で、卒業生である17歳の少年が教員1名を殺害し、2名の教職員に重傷を負わせるという事件が起こった。教育に関わる者として、加害者に対して憤りを覚える。被害に遭われた方や関係の皆様に対して、何と言ってよいかわからない。

 この事件については、加害者の供述がほとんど報じられておらず、背景はよくわからない。しかし、加害者が小学校低学年の頃からテレビゲーム好きであり、小学校の卒業の際にはゲーム雑誌の編集者かゲームの3Dのデザイナーになりたいと書いていたこと、中学から不登校でゲームばかりやっていたらしいこと等から、テレビゲームと事件との関連が話題になりつつある。私はテレビゲームに関わる授業実践に携わってもいるので、この事件についての現段階でのコメントを、以下に記しておく。

1)大阪教育大附属池田小の事件以来、学校は外部からの侵入者への警戒を強めてきた。今回の事件も侵入者の犯行であるため、学校の安全対策が話題になることはあるであろう。もちろん、模倣犯への警戒等、学校関係者は安全対策を再点検することになろう。だが、完璧な安全などありえない。全国に何万件もある学校で、外部からの侵入者が殺人を企てた数は、ごくわずかである。こうした事件で子どもや教師が被害に遭う確率は、交通事故に遭ったり誘拐されたりする確率よりも、おそらくずっと低いであろう。学校の安全対策について、冷静な議論がなされることを期待する。

2)加害者の家庭環境についてはまだ何もわからないが、小学校低学年からのゲーム漬けは望ましくないはずだ。幼いうちは、身体を使って遊んだり、さまざまな人とコミュニケーションしたり、たっぷり睡眠をとったりすることが重要なのであり、長時間ゲーム漬けになることは、他の時間を奪うことになる。もちろん、ゲーム漬けが殺人に直接結びつくわけではないだろうが、時間管理のできない幼い子どもにゲームを与えることはまずいということを、私たち大人は再確認すべきであろう。

3)加害者が小学生時代からゲームに関わる仕事をしたいという夢をもっていたこと自体は、悪いことではない。しかし、ゲームに関わる仕事はゲームにのめりこむだけではできないということを、おそらく学んでいなかったのであろう。私たちの「テレビゲーム・リテラシー」の授業に協力くださったエンターブレイン(『週刊ファミ通』の発行会社)社長の浜村弘一さんは「現実の世界のもの、サッカーや野球をまずやってみてください」と言っている。また、ゲームクリエイターの飯塚隆さんも、「ゲームをたくさんした人が、デザイナーになれるわけではない。むしろ現実の社会でいろんな見聞を広め、楽しいこと新しいことをたくさん吸収し、それをゲームの世界でうまく取り入れることのほうが大切だ」と言っている(以上のインタビューは『週刊朝日』2005年2月18日号「テレビゲームにはまらない子の育て方」より)。こうしたゲーム関係者の言葉を、ゲームにはまる子どもたちにもっともっと伝えたい。

4)今回の事件と直接関連づけたくはないが、テレビゲームは、産業としては日本の貴重な輸出産業であり、ゲームクリエイターは子どもたちに人気の職業であるので、社会科やキャリア教育の枠組みで、もっとテレビゲームのことを扱うべきである。私は以前からこのように考えて、企業教育研究会で継続的にこの問題に取り組んできた。こうした取り組みを、今後も積極的に進めていきたい。

5)衝撃的な犯罪が起こると、私たちは何かに原因を帰属させて落ち着こうとする。だが、同様の事件が続発しているのでもない限り、原因は加害者本人に求められるべきである。安易に学校の安全対策やテレビゲームの問題に原因を帰属させてはならない。

2005.02.14

携帯電話のこと

 このところ、携帯電話に少々こだわっている。
 今、私は携帯電話2台を常時持ち歩いている。メインがドコモのSH901iS、サブがauのW21SAだ(少し前までは4台持ち歩いていたのだが、そのことはいずれ機会があれば書きたい)。ドコモはプラン67+パケホーダイ、auはプランSS+ダブル定額のプランで、毎月の料金は計16000円ほどになる。もう少し安くなればと思うが、通話もメールもサイトを見ることもパソコンをつなぐことも全部やっているのだから、今のところこの程度の料金は仕方がないかなと思う。
 私は次のように2台の携帯電話を使っている。

・通話を受けるのは基本的にドコモ。auの番号は誰にも教えていない(自分でも覚えていない)。ただ、FOMAはまだまだ圏外になることが多く(特に室内)、ドコモからauへの転送を設定している(ドコモが圏外のときにはauに転送して受けられる)。auはほとんど圏外にならない気がする。

・こちらから電話をかけるのも、基本的にドコモ。番号を通知してかけることが多いためだ。ただ、メール全盛のご時世なので、こちらから電話をかけることはあまり多くない。月々の通話料金は2000円から3000円程度だ。

・問題はauの無料通話分1000円だ。auは翌月への繰り越しもないので、1000円分は通話しないと損になる。発信者番号を通知する必要のないときにはauで発信することにしているが、なかなか1000円には満たない。

・携帯電話のメールアドレスは、基本的に誰にも教えていない。だから、携帯電話に直接メールが来ることは、基本的にない。携帯電話からメールを送ることも、基本的にない。

・私が通常使っている@niftyのメールは、すべてドコモのメールアドレスに転送している。@niftyの迷惑メールフィルタにかかるメールは転送されないが、かからない迷惑メールが多い上、ウイルス削除済の通知は転送されてしまう。このため、転送されるメールの半分以上は不要なメールとなってしまう。困ったものだ。

・どうしても携帯電話だけを使ってメールに返信しようとするときには、リモートメールを使う。携帯電話のアドレスで返したくないからだ。ワードやエクセルの添付ファイルを見るときにも、リモートメールで見る。有料のiモードサイトは、このリモートメールしか使っていない。

・FAXは基本的にD-FAXで受けて、@niftyのメールで受けている。携帯電話にも転送されてくるが、さすがに現在の画面サイズではほとんど読めない。

・ドコモSH901iSにはjigブラウザを年間契約で入れている。年約6000円はやや負担であるが、携帯電話でPC用のサイトが見られるのは助かる。私はiモード用サイトはほとんど利用せず、jigブラウザを待ち受けで起動させておいて、何かあればすぐに使えるようにしている。JAVAスクリプトに対応していないため使えないサイトがあるのが困るが、出先でも一般のサイトを検索して表示できるのは、非常に助かる。

・外出先でノートパソコンをインターネット接続するためには、基本的にはauを使う。以前は定額のPHSをフル活用していたのだが、最近は外出先でパソコンをインターネット接続することはかなり少なくなった。一つには無料で利用できる無線LANが駅やマクドナルド等で多く使えるようになってきたため(特にりんかい線の駅は便利!)で、もう一つはjigブラウザで事足りてしまうことが多いためだ。電車の中でのメール送受信等で使うことがあるものの、今のところダブル定額の下限を使い切るかどうかという程度しか、使っていない。使う頻度は下がったが、電車内ではほとんど使い物にならなかったPHSにはもう戻れないほど、高速移動中の電車での通信の速さは快適だ。

・SH901iSはテレビ電話をテレビモニターに出力できるのが魅力だ。以前、授業でテレビ電話を利用した際、テレビ出力が鍵だったので、買った際にはこの点を重視した。ただ、授業で使う等の特別な機会がない限り、テレビ電話を使うことは、まずない。

・SH901iSの「おさいふケータイ」の機能は、今のところam/pmにたまに行くときにしか使っていない。スイカになれば、とても便利なのだが。

・カメラ機能はあまり使わないが、auのW21SAのほうをよく使う。先にこちらに慣れてしまったという理由が大きい。miniSDカードを使えば、長時間の動画も撮影でき、便利である。また、ボイスレコーダーもときどき使う(滅多に着信しないので安心だ)。

・auの最大の魅力は、EZナビウオークだ。私は自家用車ではずっとカーナビを使ってきたので、歩きでもナビがあるのは、非常にありがたい。W21SAはコンパス機能もあって方角がわかるので、使い勝手もいい。

・2台とも基本的にマナーモードで使うので、着メロや着うたは全く使っていない。動画を見るのも、イヤホンをつけたりするのが面倒なので、結局やっていない。暇つぶしならいろいろなサイトを見るので、暇つぶしのためにゲームをすることもない。こうした使い方は、10代の人たちとは大きく異なると思う。

 といったところが、現在の私の携帯電話の使い方である。今のところ、不便な点は以下の通り。

・ワイヤレスのイヤホンがほしい。ほんの1分動画を見たりするときに、わざわざ線をつなぐのは手間だ。
・「京ぽん」のように、一般のメールアドレスでメールの送受信ができると非常にありがたい。
・jigブラウザでも他のブラウザでもよいが、JAVAスクリプトに対応してほしい。使えないサイトがあるのは、困る。
・メールの添付ファイルの表示機能を充実させてほしい。ワード、エクセル、pdfくらいは携帯電話でそのまま見たい。
・PC用サイトを見るためには、もう少し画面が大きいとありがたい。
・D-FAXで受けたFAX文書が見づらい。添付ファイルの画像を一部拡大する機能がほしい。
・バッテリーの持ち時間が短すぎる。長時間ネットサーフィンをしても24時間くらいはもってほしい。
・パソコンのインターネット接続の料金に上限を設けてほしい(もちろん安い額で)。

 ということで、日頃もやもやと考えていることを、まとめてみました。これはあくまでも現状のことなので、きっと数ヶ月から1年くらいで大きく状況は変わると思います。

ディベート、総合的な学習の時間、エネルギー問題

 昨日、名古屋で行われた全国教室ディベート連盟東海支部主催の研究集会で、「『総合的な学習の時間』とディベート―エネルギー問題を授業する―」というテーマで講演をさせていただきました。このところ、企業教育研究会でエネルギー問題に関わる授業に取り組んでいることもあり、エネルギー問題とディベートと「総合」について、あらためて考えるよい機会となりました。
 以下にレジュメの主要部分を貼り付けておきます。私としては、ディベートのリサーチでも、企業の人や研究者にインタビューしたり、発電施設を見学したりといった体験的な学習をもっと行い、切実さをもってスピーチができることが望ましいと考えています。

(以下、レジュメより)
1 「総合」では「未来」につながるテーマを

・「総合」は本来、「生きる力」を育むための時間
・深刻化するニート・フリーター問題(cf.山田昌弘『希望格差社会』筑摩書房)
・「やりたいこと」や適性検査では、「希望」は育めない
・「利己的な夢」から「利他的な夢」へ(cf.藤川編『企業とつくる授業』)
・「今できること」より「大人になってすること」を描く(例:10年後の国際貢献を考える)
・「知的好奇心」より「承認欲求」に訴える(自己肯定感を高めて未来に向かわせる)

2 大学教員の立場から

・自分の言葉で語れる学生が求められている
・通俗的な議論をくりかえすだけなら大学はいらない
・「何を言うか」より「どう言うか」が大切
・熱意があるなら、本の数冊は読んでいるはず

3 エネルギー問題を取り上げる

・エネルギー問題に「正解」はない
・「なんとなくの不安」と対決することの重要性
・まず必要なのは、エネルギーについて敏感になること(エネルギーを体感する)
・原子力への偏見は問題だが、リスク(特に周辺部分のリスク)への注意は不可欠
・「確認埋蔵量」を正確に捉える
・重要な「エネルギー効率」の視点
・自然エネルギーの根本は太陽光(効率よい太陽光発電が究極の目標か)
・エネルギーを「蓄える」ことの重要性(燃料電池も蓄電システム)

4 ディベートでエネルギー問題を扱う

・論題は「原発の是非」か(他に「サマータイム」「環境税」等もあるが)
・リサーチでは「読む」だけでなく「聴く」「見る」も重要(見学に行き、インタビューする)
・身体感覚を伴った議論をする
・リスクを学ぶには「もし…なら」と「大丈夫であることの根拠」に注目
・統計を鵜呑みにしない(cf.谷岡一郎『「社会調査」のウソ-リサーチ・リテラシーのすすめ』文春新書)
・授業はシナリオ方式で(『「まねる」ことの重要性 cf.全国教室ディベート連盟『中学高校 はじめてのディベート授業』学事出版)

エデュテイメント・フェスタ3、ありがとうございました

 2月12日(土)、千葉大学教育学部藤川研究室卒論等発表会「エデュテイメント・フェスタ3」を開催し、多くの方にご来場いただくことができました。4年生や大学院修了生がしっかりと研究発表してくれた上、演習等の成果を楽しくお伝えすることができたかなと思っています。ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。多くの方にいらしていただいたことが、学生たちの励みになったことと感謝しております。
 今回、学生たちのメディア活用能力が非常に高くなったと感じました。日頃からビデオ編集をしたりパワーポイントでプレゼンテーションしたりしている成果がよく出ていたと思います。
 これで、研究室の活動は一区切りです。とは言え、学生たちはもうすでに新しい活動に入っています。授業づくりの課題は、果てしなく多いのです。

2005.02.11

「向いている仕事なんて止めておけ」

 興味深い記事があったので、メモ代わりに書いておきます。
 日本フィランソロピー協会が発行している『月刊フィランソロピー』2月号に、「ニート」研究で有名な玄田有史さんのインタビューが掲載されています。この中で、玄田さんが、「向いている仕事なんて止めておけ」と言っています。「もし君がマスコミに向いているとしたら、マスコミに行くと、皆同じような人ばかりだぞ。その中では余程才能がない限り輝けないぞ」というわけです。これ、重要な点ですよね。同調圧力につぶされず、戦略的に進路を決めることが重要だということを、端的に述べています。
 この他、「『どうしたら希望を持てますか』と訊かれたら、『早起きして朝ごはんを食べろ!』って言っているんです」とか、「たまにしか会わない人とのつながり」という意味の「ウイーク・タイズ」が重要であるといったことを、興味深く読みました。
 さて、明日は藤川研究室卒論等発表会「エデュテイメント・フェスタ3」を開催します。ある学生は、卒論発表自体をニュース番組風のビデオ番組にまとめました。「8秒間ハードル走」の実演や、幼稚園とのコラボレーション企画「武士道戦隊 侍ファイブ」の上演&ショー&主題歌ライブもあります。卒論発表会の常識を覆すイベントに、ぜひご来場ください。

2005.02.09

多古中学校でキャリア教育について講演

 昨2月8日(火)、千葉県多古町の町立多古中学校で、キャリア教育について講演をさせていただきました。
 多古中学校は、文部科学省の指定を受けてキャリア教育の研究をしており、この日は地元のロータリークラブの方々による授業の後、私が教員向けに講演をさせていただきました。ロータリークラブの方々のお話はどれも興味深いもので、伝統ある城下町の方々が中学校のために積極的に力になってくださっていることが、よくわかりました。
 講演の内容の詳細を書くのは略させていただきますが、以下にレジュメを貼り付けておきます。

---------------------------------------------------------
今求められるキャリア教育とは? 千葉大学教育学部助教授 藤川大祐

1 ニート・フリーター問題の背景

・学力や学習時間の二極化から「希望格差社会」(山田昌弘)へ
・学歴(学校歴)社会の崩壊=「よい学校」を出ても幸せになれない
・高度情報社会であふれる情報→何をしたいのか、どう決めてよいか、わからない
・「新人類親」の登場→「承認の供給不足」(宮台真司)と自己肯定感の低さ
・「同調圧力」が、「かけがえのなさ」を奪っていく

2 間違いだらけの親や教師

・「とにかく勉強しなさい」に納得するのは無理
・「何がしたい?」と問われても、何がしたいかわからない
・「適性検査」で決めた進路を貫けるほうがおかしい
・「職場体験」はないよりマシだが……

3 キャリア教育の前提となること

・「利己的な夢」から「利他的な夢」へ
・社会人の最低条件は「対話能力」、大人と話せるようにする
・必要なのは、上辺だけの知識でなく、「何をしてきたか」を説明できること(中谷彰宏)
・完璧主義でなく、プラス志向
・覚えることより、自分の頭で考えること
・知的好奇心に訴える授業から、承認欲求に訴える授業へ
・他者との違いを肯定し、異質な他者と共生する

4 これからのキャリア教育のために

・基本的な「キャリア教育」は、日常の教科に埋め込む
・具体的な「人」の姿を通して、「1人でも世界は(少しは)変えられる」ということを、繰り返し見せていく
・総合でも特活でも、基本テーマは「自分発見」
・「他の人がやらないことをやる」という戦略的発想
・繰り返し、「10年後の自分」をシミュレートする
・職場体験の前に、徹底した「対話能力」向上を
・一方的にお世話になるのでなく、相手にもメリットを

ピーナッツクラブ西千葉の交流会

 本日先ほどまで、ピーナッツクラブ西千葉の交流会に参加してきました。
 ピーナッツクラブ西千葉は、地域通貨「ピーナッツ」を核に、地域を盛り上げていこうというネットワークです。現在、テレビ朝日の『はい!テレビ朝日です』で取り上げられている千葉大学附属小の番組づくり授業で、お世話になっています。
 交流会には、地域の方や学生など約20名が集まり、今後やりたいことを出し合いました。それぞれが知らなかったことが多く、協力すればかなりのことができることがわかりました。
 今後、西千葉地区の動きにご注目ください。

3/2(水)、次世代育成シンポジウム2005

 3月2日(水)、東京・四谷の弘済会館で、社団法人日本フィランソロピー協会主催の「次世代育成シンポジウム2005」が開催されます。私は、「子どもの健全育成~学ぶ心を伸ばす~」というテーマの分科会のコーディネーターとして参加します。企業教育研究会の活動についても、お話しさせていただく予定です。
 本日、分科会の打ち合わせのため、日本フィランソロピー協会にうかがい、パネリストの皆様とお話をしました。3名の方それぞれが、企業、NPO、地域の方々と連携してユニークな教育活動を進めておられます。ぜひご期待ください。
 詳細は、こちらをご覧ください。

2005.02.08

『体験!メディアのABC』再放送

 私が番組協力委員をしているNHK『体験!メディアのABC』が、2月下旬より集中再放送されます。非常によいメディアリテラシー教材だと思います。ぜひ活用してください。
 放送予定は、こちらです。


『週刊朝日』に「テレビゲームにはまらない子の育て方」掲載

 本日発売の『週刊朝日』2月18日号に、先日企業教育研究会が実施した「テレビゲーム・リテラシー」に関する授業実践が、「小学校で大学助教授らが実験授業 テレビゲームにはまらない子の育て方」として掲載されています。ぜひお読みください。

2005.02.07

旭市NPO推進協議会

 本日、旭市において、平成16年度第2回旭市NPO推進協議会が行われ、出席してきました。
 この協議会は、文部科学省の「NPO等と学校教育との在り方についての実践研究事業」の一環として行われているものです。この事業で千葉県旭市が指定され、旭市教育委員会が中核となり、旭市立琴田小学校・富浦小学校とNPO法人企業教育研究会とで、昨年度、今年度の2年間、研究を進めてきました。今回の協議会が、事実上、まとめの会となります。
 2年間に企業教育研究会が両校で実施した授業実践は、実に39実践に及びます。思えば、この2年間、企業の教育貢献がかなり広がり、「キャリア教育」への注目も高まっています。旭でのこの2年間の取り組みは、今後の教育のあり方について貴重な示唆を与えうるものになったと考えています。お世話になった皆様に、感謝しております。
 これで文部科学省の指定は終わりますが、来年度以降の実践研究につなげていきたいと考えています。

2005.02.06

藤川研究室発表会「エデュテイメント・フェスタ3」、2/12(土)開催!

 来る2月12日(土)午後2時から5時まで、千葉大学教育学部2111教室にて、千葉大学教育学部藤川研究室卒論等発表会「エデュテイメント・フェスタ3」を開催します。
 各種授業づくりをはじめ、起業体験、廃校利用といったテーマに関する卒業論文の発表のほか、演習の成果やNPO法人企業教育研究会の活動等、この1年の研究室の成果を発表します。
 特に、幼児向け短編映画として演習で製作した「武士道戦隊 侍ファイブ」が、幼稚園児との共同製作に発展し、今回はオリジナルバージョンに加え、大学生・幼稚園児コラボレーションバージョンも上映となります。幼児がビデオカメラを持つとどうなるか、ご期待ください。(なお、不肖私がエンディング・テーマを作詞・作曲させていただきました。当日は学生たちのユニットによるライブもありますので、ご期待ください。)

『はい!テレビ朝日です』放映

 本日朝5:00から、テレビ朝日の『はい!テレビ朝日です』で、藤川も出演して、千葉大附属小、西千葉のゆりの木通り商店街、千葉大教育学部藤川研究室の三者が連携して行っているメディアリテラシー教育の授業実践の模様が紹介されました。私は、今年の授業づくりの一つのキャッチフレーズを "Think locally, act globally" としています。地域で考え、広い世界で行動するということで、普通の環境教育とは逆のキャッチフレーズです。今回の実践も、「地域で考える」活動であり、ここで考えたことを広く授業づくりに活かしていきたいと考えています。
 番組の内容は、番組ホームページで詳しく紹介されています。また、今後も数回にわたってこの授業実践の模様が取り上げられる予定ですので、ぜひご覧ください。また、ゆりの木通り商店街については、こちらもご覧ください。

2005.02.04

中学校理科におけるキャリア教育

 本日、東京都葛飾区の中学校理科の研究会で、NPO法人企業教育研究会としてエネルギーの授業をやらせていただき、協議会で区内の理科の先生方とディスカッションをさせていただきました。
 今回の授業では、自転車発電でエネルギーを体感した後、京セラにご協力いただいた取材ビデオを使って太陽光発電について考えてもらいました。特に、京セラの担当者にご紹介いただいた、太陽電池パネルと冷蔵庫を背負ったラクダの写真が、太陽光発電の可能性を象徴していて、非常に興味深いものとなりました。
 ディスカッションでは、中学校の日常の理科の授業の中でキャリア教育を進めていくことの重要性について、参加された先生方と意見交換をすることができました。今後も、葛飾の中学校で実践的な研究を重ねていきたいと考えています。

2005.02.03

『やるぞ!! 中学数学ワークシート』を使って授業実施

 本日、木更津市立木更津第二中学校の2年生のクラスで、校内研究の一環として、数学「確率」の授業をやらせていただきました。
 今回の授業では、藤川編著『やるぞ!! 中学数学ワークシート2年』(学事出版)を使いました。「確率」の単元の導入を、この書籍のプリントを使って行ったわけです。各生徒が100回ずつ10円玉をふって表が出た回数を数える活動をしてもらい、「確率とは何か」を考えてもらいました。
 数学の学力向上策のポイントは、「多様な意欲づけ」と「書くことの重視」だと考えています。本日の授業でも、これらの一端を見ていただくことができたと考えています。


2005.02.02

「天動説」を「学力低下」の象徴にするな

 昨年日本天文学会で報告された「小学校4~6年生の4割が天動説を信じている」という調査結果が、その後、「学力低下」の象徴のように言及されている。このことについて、1月25日付朝日新聞が、「天動説×と言い切れますか」という興味深い記事を載せている。
 「仮説実験授業」の創始者、板倉聖宣さんの「習わなければ知らないのは当然」「こうした感動的なことは感動を伴って学ばなければだめ」といったコメントが紹介され、「子どもが知らないと嘆いている大人たちこそ、どれだけ理解しているのか心配です」という浪川幸彦名古屋大学教授のコメントも載っている。
 小学生時代に科学の本を読んで胸をときめかせた「かつての科学少年・科学少女」から見れば、小学生が天動説を信じているなど、とんでもないことに思えるであろう。だが、だからと言ってこのことを学力問題とつなげて見るのには飛躍がある。中学校では地動説にもとづく宇宙の学習が理科でなされるのであり、この問題は教育課程のあり方の問題ではありえても、子どもの学力の問題ではないはずだ。
 わかりやすい数字入りで調査結果が発表されると、その調査結果が都合よく使われることは、メディアでありがちなことである。「リサーチ・リテラシー」の発想で、数字にはむしろ警戒が必要である。

「総合的な学習の時間」は「キャリア教育の時間」として見直されるべし

 文部科学大臣が「総合的な学習の時間」の削減に言及したと報道されて以来、2002年度に正式スタートしたばかりの「総合的な学習の時間」は崖っぷちに立たされている。先日のテレビ朝日『朝まで生テレビ』でも、この話題を含む教育問題が取り上げられていた。当初から「どうせ文部科学省はすぐに方針を変えるから、『総合』に真剣に取り組み必要などない」とうそぶいていた教員たちは、今ごろ「それ見ろ」と言っているに違いない。文部科学省に一貫性を求めるのは、無理なのだろうか。
 今後の「総合的な学習の時間」について、私も意見を求められる機会が出てきたので、基本的な考え方を述べておきたい。私の立場は、以下である。

1)「総合」の実情は、あまりほめられたものではない。一部の学校では魅力的な実践が行われ、子どもたちも問題解決能力やコミュニケーション能力を高めていると考えられるが、多くの学校(特に中学校)では成果をあげているとは言い難い。

2)だからといって、「総合」の導入のせいで「学力低下」になったと言うのには、飛躍がありすぎる。「総合」導入以前のデータで「学力低下」はかなり強く出ていたのであり、「総合」は「学力低下」の要因とは言えない。

3)「総合」が芳しくない状況である背景には、よく言われるように「理念はよいが、時間だけ作って予算や教員人事に配慮しなかったため」というだけではない。私は理念の詰めが不十分であったと考える。すなわち、「メディアリテラシーの向上」や「大人数であることをメリットとする」といったことが意識されていなかったことが、「誰に何のためにするのかがわからない発表」や「一人一人がバラバラに小さい課題を追究しているだけの実践」につながっている。

4)これまでの「総合」の最大の成果は、学校に外部の者が関わって実践をすることが飛躍的にやりやすくなったことである。たとえば、私たち企業教育研究会が企業と連携した授業を数多く実施できているのは、「総合」の導入なくして実現しえなかったことであろう。

5)今は、せっかく導入した「総合」の削減や廃止を議論するのでなく、これまでの3年間を振り返りつつ、今後の「総合」のあるべき姿を議論すべき時期であろう。当初より私は、「総合」で「他者の生き方にふれ、自らを再発見すること」が重要だと主張してきた。2005年の現在では、「子どもたちがさまざまな大人にふれ、キャリア意識を高めること」と言い換えてもいい。フリーターやニートの増大に言及するまでもなく、学ぶ先に子どもたちが夢をもてないことが、現在の学校が抱える根元的な問題である。「キャリア教育を目指す総合」であれば、多くの方々の支持が得られるであろう。

 ということで、結論としては、現行の総合的な学習の時間を「キャリア教育のための時間」として捉え直すことを、私は提言したい。

(学力問題について一言付け加える。学力問題が注目されることによって利益を得るのは、少子化で大打撃を受けるはずだった受験産業である。私たちは、かつてのような「受験戦争」で10代の青少年が過度に苦しむことに否定的だったはずだ。そして、少子化の進行とともに、「受験戦争」は大幅に緩和された。「受験戦争」が緩和されれば、子どもたちの「学力」が下がるのも当然である。私たちが望んだのは、現在のように、「学力」が以前より下がり、「受験戦争」が緩和した現在の状況そのものだったのではないか。だが、「受験戦争」の緩和は、塾や予備校への大打撃となることが予想されていた。数年前まで、塾や予備校の関係者は口々に悲観的な予測をしていたではないか。ところが、学力問題が注目された結果、「公立学校には任せられない」という雰囲気が強くなり、多くの親が子どもを塾や予備校に通わせて「学力」を高めようとしている。もうすでに学歴社会というより学校歴社会は崩壊しつつあるのに、である。先日も『朝まで生テレビ』に「ゆとり教育批判」の論客として出演していた「精神科医」の和田秀樹さんも、緑鐵受験指導ゼミナールという受験予備校のリーダーだ。学力問題で和田さんが登場するときの肩書きは「精神科医」でなく、せめて「精神科医・緑鐵受験指導ゼミナール監修」と併記すべきではないでしょうか、テレビ朝日さん!)

「テレビゲーム・リテラシー」実践を実施

 昨日2月1日(火)、千葉市立弁天小学校にて、企業教育研究会による「テレビゲーム・リテラシー」についての実験授業を実施しました。
 「テレビゲームは危険だ」「テレビゲームをやりすぎてはいけない」ということを、子どもたちは強く言われていると考えられます。しかし、テレビゲームで癒やされる子どもや想像力を伸ばす子どももいるでしょうし、テレビゲームは日本の有力産業の一つとして健全に成長していくことが望ましいものであるはずです。
 今回の授業では、6年生の子どもたちが「テレビゲームはなぜ楽しいのか」をKJ法で分析することを中心に行いました。「送り手の意図」を意識することを通して、テレビゲームと自分の関係をとらえなおしてもらおうとしたわけです。
 この授業の様子はメディア関係5社が取材してくださいましたので、今後いろいろな形で報じられると思います。ご注目ください。

2/6(日)『はい!テレビ朝日です』出演

 来る2月6日(日)早朝5:00~5:30、テレビ朝日(関東のみ)で放送される『はい!テレビ朝日です』に出演します。
 今回から数回にわたって、藤川研究室が地元の商店の方々や千葉大学教育学部附属小学校と連携し、テレビ朝日の協力をいただいて進めている授業実践が紹介されます。地域の商店街の活性化のために、子どもたちが地域の方からの依頼を受けて数本のビデオ作品をつくり、地域で上映することを目指しています。関東地方の方、ぜひご覧ください。
 逆説的ですが、私は「Think locally, act globally.」という発想が必要だと考えています。つまり、地域で主体的にいろいろなことを考え、そのことを踏まえて世界規模で活動していくということです。今回の試みは、ささやかな第一歩です。

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