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« メディアリテラシー教育研究会「モバゲータウンでの最新の取組み等について」 | Main | 日本経済新聞に携帯電話に関して寄稿 »

2009.06.28

6/29「朝ズバ」で石川県のケータイ禁止条例についてコメント

 昨日行われたメディアリテラシー教育研究会で、TBS系「朝ズバ」の取材を受け、石川県の小中学生に携帯電話所持を原則禁止する条例についてコメントしました。明日6月29日(月)のおそらく7時30分から8時30分のどこかで放送される予定です。本件についてはこのブログにもコメントをいただいており、コメントくださった皆様に感謝申し上げます。

 いろいろとお話ししたのでどの部分が使われるかはわかりませんが、私が特に申し上げたのは、以下の2点です。

・自治体の役割は規制をすることでなく、教育の推進を含めた環境整備をすることにつとめるべきであろう。
・学校現場や地域で、「持たせないものについての指導は必要ない」という風潮が生じて、子どもたちへのメディアリテラシー教育が停滞してしまう可能性がある。

 あわせて、このブログのコメント欄にお書きいただいたご疑問について、以下の点を回答させていただきます。

1.今回の条例案では、議員提案でパブリック・コメントを受け付けることもなされていないようですし、いくつかの団体がこの条例を可決しないように要望する文書を出しているとも聞いています。十分に議論をせずに多数決で規制を決めるということは、自由主義国家における民主主義のあり方としておかしなことです。

2.他に表現の手段があるとしても、表現の自由を制限することが正当化されるわけではありません。経済活動の自由が公共の福祉のために制約されうることは当然ですが、現状で携帯電話の売買を公共の福祉のために制約してよいと考えるのは難しいでしょう。携帯電話以上に、地域社会での自動車の運転や子どもの自転車の使用は、交通事故によって多くの死傷者を出している危険なものです。しかし、石川県では県内での自動車の利用や子どもの自転車の使用を制限していないのではないでしょうか。多くの人名にかかわる自動車や自転車は容認して、それ自体が命を奪うわけではない携帯電話だけを制限するというのは、「法の下の平等」に反する偏ったやり方です。

3.改正条例が施行されれば、「危ないから使うな」という方向の指導は多くなるかもしれません。しかし、「メディアの向こう側の人を意識する」とか「効果的に情報を発信する」といった教育が進むとは考えにくいでしょう。「学校への携帯電話持ち込み禁止」が話題になって以降、すでに「持ち込み禁止にしているのだから指導する必要はない」という話が学校現場や地域で出ていることをよく聞きます。まして、使用禁止ともなれば、当然、子どもへの教育は遅れます。

4.罰則がないこと、保護者の携帯電話を継続的に借用することが制限されていないことから、ある程度意識の高い保護者が携帯電話を持たせない方向に動く可能性はあります。しかし、子どもの携帯電話使用に関する深刻なトラブルは、ルールも決めずに買い与えてその後も家庭内でのコミュニケーションが不十分であるような家庭で生じやすく、そうした家庭に対しては条例の効果はほとんどない可能性があります。

5.改正条例が施行されても中学校までで子どもたちのメディアリテラシーを高める教育が十分行われるのであれば、高校1年生が初心者ばかりでも深刻なトラブルは起きにくいのかもしれません。しかし、これまで述べたように、教育が十分に行われるとは考えにくいです。

6.携帯電話に関わる犯罪は深刻です。私もさまざまな事件の当事者の話を聞いています。だからこそ、学校での教育を進め、保護者が無責任に携帯電話を買い与えないようなしくみをつくり、子どもが利用するサイトの安全性を高め、学校や地域で大人が連携して問題に対応できるしくみをつくっていく必要があるのです。今、多くの関係者が問題解決に向けて尽力しています。条例で規制する程度で問題が解決するとは考えにくいから、教育関係者、有識者、業界関係者、行政関係者等の多くの人々が連携して取り組んでいるのです。

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「メディアと教育」カテゴリの記事

Comments

藤川さんの元には色々な意見が集まっていると思いますが、私のコメントにも対応していただき大変ありがとうございます。

明日は出勤時間の関係上、TVが見られるか見られないか微妙な時間帯ですね。
私もギリギリまでTVの前に座っていることでしょう(笑)

1.実はにこの件については私も民主主義の観点からどうかなぁと思っています。派閥に関係なく、賛成が多いらしいです。

2.「表現の自由を制限することが正当化されるわけではありません」とありますが、インターネットの世界で子どもに自由にさせると言うことは、良いことなのでしょうか?
 インターネット上では国境も年齢も関係ありません。小学生の低学年が犯行予告を何気なく掲示板に載せることも出来ます。表現の自由ですね。さて、その掲示板を見た他の方はどう思うでしょうか?
 子どもには、「表現の自由」が理解できるまで掲示板に書き込むような操作を禁止すべきと考えます。

 例として、「自動車の運転や子どもの自転車の使用」について説明されていますが、私は原付バイクのノーヘルや車のシートベルト着用条例について例を述べたいと思います。
これも最初は反対意見や色々あったと思ってますが、今では当たり前になってますよね。
他にも例え話は切りがないと思いますが...この辺で

3.
>「持ち込み禁止にしているのだから指導する必要はない」という話が
>学校現場や地域で出ていることをよく聞きます
学校現場ではそうもしれません。最近の先生は教育以外の報告書作りに追われて、これ以上仕事を増やしたくないと言うことが本音でしょう。少なくともPTAや地域のレベルでは教育が必要だと言う認識はあるのですが...
野々市町の教育に対する取り組みは、すごいですよ。

4.私も同じ考えです。でも、少なからず効果はありますよね。数%の家庭でもいいので救えれば幸いです。

5.まだ結果が出たわけではないので...私たちも努力しますから...見守ってください

6.最近、何事も「学校での教育を...」と落ち着くようです。本来は子どもの教育は親の仕事ですよね。家では子どもは多くても5、6人。学校では教師一人に対して40人の子ども、とても学校では隅々まで教育が出来るとは考えてません。
私は、親(保護者)に対する教育が必要と考えています。

子どもに携帯電話を持たせて色々ルールを作っても、反発するのは子供心で..「○○をやっちゃダメ」と躾けても、大人が想像しないような使い方をします。
そのような使い方(もちろん良い使い方もあるでしょうが)、で犯罪に巻き込まれるリスクを増加させるより、持たさない生活をさせるリスクを選択したいです。


私は、文章を書くのが苦手で上手く説明することが出来ません。
もし、非礼な文言がありましたら、お詫び申し上げます。

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