千葉大学大学院教育学研究科の改組について
(以下の情報は大学としての正式発表ではありませんので、正式には大学が配付している学生募集要項や教育学研究科の公式ホームページをご覧ください。)
来年度より、千葉大学大学院教育学研究科(博士課程)は全面的に改組となり、現在あるすべての専攻は募集を停止し、この夏・秋に行われる入学試験では新しい専攻での募集となります。
詳しくは千葉大学教育学部・大学院教育学研究科ホームページに近く掲載されるようですが、8月29日(日)に試験を行う現職教員特別選抜の学生募集要項はすでに配付が始まっています。
新しい教育学研究科は、以下の2専攻となり、各専攻には「系」が設けられ、教員も学生もいずれかの系に身を置くこととなります。
学校教育科学専攻(教育発達支援系、教育開発臨床系)
入学定員 32名 (うち現職教員特別選抜の募集人員は13名)
教科教育科学専攻(言語・社会系、理数・技術系、芸術・体育系)
入学定員 47名 (うち現職教員特別選抜の募集人員は10名)
私はこれまでカリキュラム開発専攻担当でしたが、上記のうち教科教育科学専攻の言語・社会系を担当することになります。「メディアリテラシー教育研究」「キャリア教育研究」等の授業科目を担当するほか、教科教育科学専攻の必修科目「教科教育科学特論I・II」も他の教員とともに担当する予定です。
これまで担当してきたカリキュラム開発専攻は、10時間程度の新しい授業実践を開発し、それをもとに修士論文を書いてもらうという全国でも珍しい専攻で、発足当時から昼夜間開講でやってきました。2001年度の発足以来、現職教員も学部卒からすぐの者も非常に多様なテーマでの授業づくりについて研究をしており、大きな成果をあげてきました。私が千葉大学に来たのもこの専攻ができたからであって、この専攻がなくなるのであればもう千葉大学にいる理由はないとさえ思います。カリキュラム開発専攻が募集停止となることは、残念でなりません。
とはいえ、今後は(少なくとも当面は)教科教育科学専攻において、これまでのカリキュラム開発専攻での成果を活かし、新たな形で学生指導を行っていきたいと考えています。すべての教員がどこかの系に属することになっているので私は言語・社会系に属することになりますが、言語・社会に直結する教科に関する研究だけでなく、「社会とつながる理数教育」「スポーツ・生涯学習とキャリア教育」「アートとコミュニティ」等に関するテーマについても扱うことができればと考えています。
教育学研究科の入試は、これまで通り、8月下旬に現職教員特別選抜を行い、11月頃に一般入試を行います。現職教員特別選抜の概要は、以下の通りです。
出願期間 8月2日(月)~8月5日(木)
試験日 8月29日(日)
合格発表 9月17日(金)
出願資格 入学時に3年以上の教員としての経歴を有し、在職のまま入学するもの
(学校教育法で定める小中高、特別支援学校、幼稚園等の専任教員で指導主事等出向している者も含む)
試験科目 口述試験
一般入試についてはまだ要項が発表されていませんが、これまで受験準備をしてくれていた人にとって大きな不利益が生じないよう、試験科目等を検討しています。
入学後は昼間を中心の履修も、夜間・土曜日を中心の履修も可能です。また、教員等の仕事の都合で2年間での修了が困難な人には、2年分の学費で2年を超えた修学が認められる長期履修制度も引き続き設けられる予定です。
ぜひ多くの方にチャレンジしてほしいと考えています。特に私の指導を受けることを希望してくださる方は、ぜひ受験の前に早めにご相談ください。
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