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2011.03.13

地震の後、学校で考えてほしいこと

 このたびの地震では、直接大きな被害があった地域の方々はもちろんですが、全国の人々が大変なショックを受け、いろいろなことを考えていると思います。

 もちろん、子どもたちもさまざまなことを感じているはずです。身近で直接的な被害がなかったとしても、テレビで流れ続ける地震のニュースを見て、大きな不安を覚えていると考える必要があります。

 以下、私なりに明日3月14日(月)から学校で取り組んでほしいことを整理しました。教員やスクールカウンセラーの方々に参考にしていただければ幸いです。また、修正やつけたし等のご意見をいただければ、ありがたいです。(主に、直接的な被害がなかった地域の学校を想定して書いています。学校段階は小中高を広く想定しています。)

1.大人への不信を招かないように

 保護者や教師などの大人は、地震報道を見て不安がる子どもに、不安を解消しようとして「大丈夫」「心配ない」と言うかもしれません。学校では、ともすると何事もなかったように、地震の話題にふれずに授業を進めようとするかもしれません。

 しかし、子どもたちが不安になることは当然で、大人がその不安を否定するかのような対応をすることは、不安をわかってくれないという不信を招くことになりかねません。大人への不信が大きくなれば、体調不良を大人に言えない、ストレスから暴力等のトラブルにつながる等、新たな問題につながる可能性が大きくなります。

 学校では、教師が自分の言葉で、地震について感じたことや考えたことを話してあげてほしいと思います。大きな揺れやたびたび訪れる余震で不安に思ったこと、自分の家族や学校の児童生徒について考えたこと、助けを求めている人がいても自分では直接できることがないのではないかという無力感、自分たちの生活の今後への不安等、率直に話していただけば、子どもたちは教師に不信を抱くことはないでしょう。できれば、今自分にできることをどのように考えているのかを、悩みを含めて話していただけるとよいと思います。

 そして、子どもたちの思いをたくさん話せるようにしてほしいと考えます。少人数でそれぞれが話をし、全体でも話し、インフォーマルな休み時間等に話したい子どもが教師と話すといったことができるようにしてほしいです。応急処置としては、不安を聴いてもらえるようにするということが必要だと考えます。

2.自分たちができること

 被災地の悲惨な状況が報じられているのを見て、自分たちにも何かできることはないのかと考えたくなるのは当然です。もちろん、救助を求めている人を助けにいくことも、被災地に差し入れをもっていくことも、子どもたちには(一般の大人たちにも)できません。

 しかし、全く何もできないわけではありません。今、いろいろな人が知恵をしぼり、自分たちでできることは何かを話し合い、できることを進めようとしているということを伝え、一緒にできることをやろうと考えてほしいです。

 被災地以外ですぐにできることは、節電です。原発の停止などもあり、電力供給量が減って首都圏などで大規模な停電が必要になる可能性が出てきました。しかし、停電が起これば、病院の医療機器が使えなくなることをはじめ、さまざまな問題が生じます。みんなで節電をすることで、停電を回避することができます。量に限度はあるものの、西日本からも送電は可能です。単純に、無駄な電気を使わないことが、日本の多くの人にできる貢献です。

 節電の取り組みは、インターネットのTwitter等で話題となり、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」になぞらえて「ヤシマ作戦」と名付けられ、広がっています(関連記事)。この作戦との関連はわからないものの、電力消費量が予想よりも少なくなり、当面の停電は免れています。

 それ以外で子どもたちにできることとしたら、自分やまわりの人の心身の健康を守ることや、しっかり勉強して将来何らかの貢献ができるようになることなのだろうと思います。食事をとり、運動をし、規則正しい生活をして体調の維持につとめること、家族や友達にやさしくし、互いにおだやかな気持ちで過ごせるようにすることが、周囲からすれば最大の貢献かもしれません。しかし、自分の欲求を抑えつけるだけではまずいので、好きなDVDを見たりゲームで遊んだりすること等、一時的にでも楽しい思いになることもよいことです(だからこそ、たとえばNHK教育テレビが通常番組を放送する等の対応が望まれます)。そして、この地震からの復興には時間がかかる上、自然災害に向き合うことは長期的に必要なのですから、未熟な今できることだけでなく、大人になってできるようになることのために今は学ぶということも重要です。

3.世界からの応援を見る

 テレビでは今のところ惨状ばかりが報じられていますが、ネットでは世界からの応援や賞賛が頻繁に話題になっています。また、日本の中での誇らしい話題が共有されています。たとえば次のようなサイトを学校で子どもたちと一緒に読み、話し合ってはいかがでしょうか。

がんがれ日本!(google docs版)
【prayforjapan】世界から届いた日本への祈り

4.教職員自身のケアも

 この数日、教職員自身が大きなショックを受け、さまざまなことを考えて過ごしておられると思います。11日(金)に児童生徒を帰したり学校で帰宅困難者を受け入れたりして、対応にあたられた方も多いでしょう。ストレスや疲労を抱えておられる方が多いと思います。

 教職員は、自分たちが抱えているストレスや疲労を後回しにしてしまいがちですが、それで体調を崩してしまってはいけません。互いに不安な思いを共有したり、できることを話し合ったりして、自分たちのケアを決して忘れないでください。教職員集団が元気で、子どもと一緒にいられるということが、教職員の基本的な責任です。

(以上)

追記 町田智雄さんのブログの記事「3月14日、教師から子どもへ」に、とても参考になる内容が盛り込まれています。ぜひお読みください。

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「教育全般」カテゴリの記事

Comments

私は海外在住で、日本の教育現場の者ではありませんが、教員の立場にある方だけでなく子供を持つ親にとってもとても参考になる情報だと思いました。海外のメディアからの賞賛の声や、「がんがれ日本」の内容を紹介するのはことさら有意義だと思います。多くの方に勇気を与えているエピソードがたくさんつまっていますから・・
ぜひ私もツイッターやブログなどでシェアをさせていただきます。
心よりお祈り、応援しています!

今回の大地震から,子供たちが「次に向かう」元気をもてるよう,教育の力を生かしたいと思います。

貴重なアドバイス、ありがとうございます。
明日の授業を考えます。

私は子を持つ母ですが
とても、参考になりました。
ツイッターやブログ等でシェアさせていただだいてもよろしいでしょうか。
よろしくお願いいたします。

コメントをくださった皆様、ありがとうございます。賛同していただけるのでしたら、学校や地域で共有していただければ幸いです。ブログ等でのご紹介も大歓迎です。

私は高校の教員ですが、この大災害についてはちゃんと話をしなければならないと思います。おっしゃるように大人よりも、子供たちの心の傷が大きいはず。これが社会不信になることが「新たな災害」になる可能性は十分にあります。テレビで流れる大量の情報。それらが、大人たちの「都合」で流されており、どこの局よりも大袈裟に、誇張した情報が流れています。また、政府の説明もどう見ても隠し事があるようにしか思えません。今こそ、大人たちが力を合わせて、この局面を乗り越えていくところを子供たちに見せなければならないと思います。@olioli1682

すばらしい記事をありがとうございました。私のブログでもご紹介させていただきます。

中学校の教師をしています。

知り合いの先生から教えていただき読みました。稚拙な考えだと言われるかもしれませんが率直な感想を書きます。

1、大人への不信を招かないように

についてです。
私は公立学校で勤務しています。今年で8年目になります。まだまだ経験不足ではありますがこの1のご意見にはかなり疑問を持ちました。

私たちが日々、子どもたちに行っている教育は一定程度それによる効果を期待しています。例えば行事であったり日々の授業でこういう力をつけて欲しい、こういん判断力を身につけて欲しいなどです。しかしながら私たちが期待している教育効果は当然ながら期待通りにはいきません。100人の生徒がいたら100人ともが同じことを感動し同じ喜びを感じることはありえないからです。

そこで私たちはできるだけ多くの生徒に教育効果が上がるように日々の教育活動を行っています(諦めや見捨てているという類の話ではありません)。

先生が1、で述べられている『大人への不信感を招く』子どもは100人のうちどれぐらいの人数がいるのでしょうか。確かにそうした生徒がいるのも事実です。しかし私たちがやるべきことは日々の教育活動を粛々と、淡々と行うことだと思います。

過剰に子どもへのケアを考えるよりも多くの子どもの「いつも通り」の教育効果を期待し行動することが先決だと思います。

中尾様、ご意見ありがとうございます。
今はさまざまな可能性について考慮する必要があります。私は、大きな揺れ、繰り返しの余震を経験し、テレビで惨状をずっと見てきた小中高の子どもたちは、基本的に全員が大きなショックを受けていると想定すべきだと考えます。ですからこの記事に書いたことを申し上げております。
日々の教育活動を地道に進めることは、もちろん大切です。私はそのことを否定する必要はありません。しかし、朝のホームルームでも、各授業の冒頭でも、せめて少しでも時間をとって今回の地震に関する話をする時間をとってほしいと考えています。
もちろん、具体的にどうするかは各学校で判断されることと思います。その際、私のように考える研究者がいるということも視野に入れてご判断いただければありがたいです。

ぎょうせいの齋藤健治です。
先生がご無事だったこと何よりですが,この最中に教育学者としてのお務めをなされていること,感無量です。
子どものケアで言えば,実際に我が家の子どもの精神状態が今日の午前中はおかしくなり,その対応をしていました。
微力ながら私のブログでもご紹介させていただきます。
また全国の先生方,どうかご自身のケアも大切になさってください。

tweet、いつも拝見しています。中学校の教員です。学年主任をしております。
勤務校は震源地より遠く、最初の揺れの時には少し騒ぎになったくらいで、状況をどこまで生徒に伝えるべきか、かなり迷いました。テレビで情報を得ている生徒や、親戚や保護者の知り合いなどが被災している生徒がいる可能性などを考えると、教師として大人として、何らかのコメントをする必要があると、あらためて思いました。私なりに考えをまとめ、翌朝学年で相談をしたいと思います。ありがとうございました。

ご返答ありがとうございます。

先生のおっしゃるように、多くの子ども達はショックを受けているでしょうし、ショックを受けない子どもはいないでしょう。しかしそれに対して私たちが「大丈夫だよ」だとか「心配ない」と声掛けを行うことが子ども達の不安を否定し、それにより大人への不信感を持つようになることはとても考えにくいことだと思います。もっといえば大人への不信感を抱かずにすくすくと成長しく子どもは果して健全な成長を遂げるのでしょうか。大変疑問です。親や教師、社会の言葉に不信を抱きながら、精神的に自立するのだ思います。すべてを突き放すわけではありませんが、子どもを腫れ物を扱うように接する必要はないと思います(直接的な被災地ではないという前提です)。


また、私のような研究者がいることも考えて欲しいとありますが、先生のような研究者がいることは私たち現場で働く人間も意識しています。研究者の意見が取り入れられ、教育施策に反映され私たちのもとへ具体的な政策として現場へ届けられることもあります。カウンセラーの配置や、少人数クラス編成、さまざまな授業形態等、我々の教育活動に有益になっていることも確かです。
しかし、大変語弊のある言い方をしますが、先生方の意見が私たちの教育活動に負担を掛けている一面もあるということも意識して欲しいものです。


教師は何でも屋ではありません。また教育は教師のみが行うものでもありません。どこまでもどこまでも教師への負担、要望を拡大し、展開されては、日々の教育活動が滞ってしまうこともあるのです。

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