教育学研究科修士課程について
明日から7月。来年度からの大学院修士課程進学を考えておられる方も多いと思います。
私たちが担当している千葉大学大学院教育学研究科修士課程では、毎年8月に「現職教員特別選抜」、11月に「一般選抜」を実施しています。現在は現職教員特別選抜の募集要項を配布しています(内容については「大学院入試情報」のページにpdfで掲載されています)。
私はずっと教育学研究科カリキュラム開発専攻の担当をしていました。このカリキュラム開発専攻は、教科・領域・校種等の枠を越えて新たな授業実践を開発することを中心とした専攻で、全国でも他に類を見ないユニークな専攻です。しかし、昨年度からの改組で教育学研究科は学校教育科学専攻と教科教育科学専攻の2専攻に整理されたので、現在はカリキュラム開発専攻の学生は募集していません(3年目以上の学生が在籍しているのみです)。
私としては、教科を横断する視野をもちつつ授業実践開発を研究する学生を指導したいと考え、昨年度からの新しい体制では、教科教育科学専攻を担当することにしておりました。しかし、専攻が3つの系に分かれていてどこかの系の担当となる必要があり、言語・社会系という系の担当をしていたところ、学生たちの中には数学や音楽、健康教育等、言語・社会系の枠組みにおさまらないテーマに関心をもつ者がいて、不都合が生じていました。
こうしたことから、来年度以降、私は新たに学校教育科学専攻教育臨床開発系の担当に移らせていただくこととなりました。この教育臨床開発系は、以前の学校教育臨床専攻、カリキュラム開発専攻、スクールマネジメント専攻の流れをくむもので、実践的な教育課題を扱うところです。私としてはこれまで同様、教科・領域・校種の枠組みを越えた授業づくりの研究を中心に学生の指導をしていきたいと考えています。なお、本研究科はこれまで通り昼夜間開講で、昼間のみ、夜間・土曜日のみ、昼夜間混合のいずれのパターンでも授業を履修していただくことができます。
千葉大学大学院教育学研究科に進学を希望されていて、授業づくりに関わる研究をしてみたいという方は、ぜひお気軽にご相談ください。ご本人に合った形で、大学院での学修についてご説明させていただきます。ご要望がある方は、本ブログプロフィール欄よりメールでご連絡いただければ幸いです。
文部科学省は教員の「修士レベル化」を議論しており、千葉県等では教員採用試験合格者の採用を修士課程修了まで待ってくれる制度も設けられています。意欲の高い方のチャレンジをお待ちしています。
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