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2013.01.18

大阪「体罰」問題についての見解

 私は部活指導についても体罰問題についても専門的に研究したことはないのですが、意見を求められることがあるので、大阪市立高校の部活における「体罰」問題についての見解を書かせていただきます。

1)今回のような教師による暴力は、「体罰」と呼ばれるべきではありません。教師による暴力、暴行であり、刑事事件として立件されるべきものです。教育の場だからといって刑法の適用が除外されるわけではありません。

2)教師による暴力を「愛のムチ」として肯定する人がいたり、暴力をふるっていた教師を「いい先生だった」と言う人がいることはわかりますが、こうした人がどれだけいても教師による暴力は肯定されません。暴力を肯定的にとらえる人がいる一方で、とりかえしのつかないほど暴力に苦しめられる人がいます。暴力の犠牲になっている人がいるわけです。DVが許されないのと同様、教師による暴力も許されません。

3)スポーツの指導に暴力が不可欠などということはないはずです。スポーツ科学は進歩しており、暴力に頼らずに選手の力を高める方法が開発されていると聞いています。部活についての研修はあまり行われていないようですが、最新のスポーツ科学に基づく指導法について、指導者が学ぶ機会が必要です。

4)部活については、教師の多忙化の大きな要因となっていること、生徒間の暴力やいじめが起きやすいこと等、さまざまな問題がかなり前から生じています。今回の件が部活のあり方を抜本的に考え直す機会となるべきでしょう。

5)橋下大阪市長が当該高校の入試をやめる等の発言をしていますが、今回の問題に対して厳しい姿勢で臨むのは当然としても、受験生の不利益になることは絶対にあってはなりません。橋下市長が冷静な判断をされることを期待します。

                                                           以上

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