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May 2014

2014.05.28

AKB48襲撃事件について

5月25日(日)、岩手県で開催されたAKB48の全国握手会にて、男が刃物でメンバーを襲い、メンバー2名とスタッフ1名が負傷する事件が起こりました。私は乃木坂46のファンであり、その「ライバル」であるAKB48にも強い関心をもってきましたので、ずっと見てきたメンバーたちが傷つけられたことについて、一個人として特に強い憤りを覚えています。そして、川栄李奈さんや入山杏奈さんの命が助かったこと、彼女たちを守ったスタッフの方も助かったことについては、よかったと思います。

いくつか、今考えていることを書いておきます。

まず、この事件が報道されることによって、連鎖的に別の事件が起こる恐れが生じています。実際、昨27日(火)に、金沢市の小学校で、刃物をもった男が暴れる事件がありました。精神状態がよくない人が、弱い者が襲われる事件を知り、自分もやってみようと思うことは十分に考えられることです。同様のことが今後も別の場所で起こるかもしれません。学校など子どもを預かるところでは、教師など関係者がこうした可能性を想定しておく必要があります。殺意ある者の行動を完全に止めることは難しいかもしれませんが、警戒している姿勢を示すことで、一定の抑止効果が期待できます。

この観点からも、今回の岩手の事件で誰も命を落とさなかったことは非常によかったです。仮に死者が出ていた場合、報道はもっとずっと大きなものになり、同様の事件が連鎖する危険性が非常に高くなったはずです。AKBメンバーたちを守って負傷したスタッフは、他の場所で怒っていたかもしれない事件から多くの人を守ったと言えるかもしれません。

もう一つ気になっているのは、岩手の握手会の現場にいたメンバーたちの精神状態です。特に、同じテントにいたりして惨状を目撃していたり、悲鳴を間近で聞いていたりしたメンバーたちが感じた恐怖は非常に恐ろしいものです。負傷した人にばかり注意が行きがちですが、もしかすると負傷した人以上に、まわりにいた人の苦しみが大きい可能性があります。危機的状況にあるという前提で、医師やカウンセラーなどによる最大限のケアが必要です。

この件では、AKB48の運営スタッフも、大変な状況にあると考えられます。負傷者のフォロー、他のメンバーのケア、報道対応、心ないAKB批判への配慮、握手会や公演のスケジュール調整やさらなる安全対策等、日常とは異なる業務が大量に生じています。そして、恐怖感やメンバーを守り切れなかった罪悪感にも襲われていることでしょう。スタッフ自身がかなりきつい状況であることを前提に、さまざまな対応を進めてほしいと思います。

とりあえず、今考えていることについて、書かせていただきました。関係のみなさんすべてに笑顔が戻る日が来ることを願っています。


2014.05.22

衆議院の青少年問題に関する特別委員会における意見陳述について

 本日、衆議院の青少年問題に関する特別委員会にて、青少年とインターネットに関する問題について、参考人として意見陳述いたしました。青少年インターネット環境整備法の課題と意義、ネットいじめを含む学校教育における現状と課題、福祉犯被害に関する課題、リベンジポルノに関する立法の可能性の4点について、意見を述べさせていただきました。

 私の発表資料はこちらです。

 審議の模様は、衆議院インターネット中継にてアーカイブが配信されていますので、よろしければご覧ください。

 青少年インターネット環境整備法にもとづく民間主導による取り組みは着実に成果をあげており、学校における情報モラル教育もしっかりと行われるようになっていますが、スマートフォンの急速な普及やゲーム機や音楽プレイヤーでのインターネット利用拡大といった状況から問題が起きており、そうした問題への対応が法的に必要かどうかについて意見を述べました。私としては、基本的に法制化を急がずに各関係者の自主的な取り組みを進めていくことが必要であるが、そうした取り組みだけで足りない部分があれば法的な対応を検討する必要があるというスタンスでお話ししました。

 議員の方々が大変丁寧に質問してくださり、充実した議論がなされたと感じています。なんでも規制すればよいとか、すべて家庭の責任であるといった極論はなく、真摯に問題解決を目指す議論が志向されていました。貴重な機会を与えられたことに感謝しています。

2014.05.11

質問、発問をめぐって

発問に関連して、いろいろな議論を整理しています。下の資料は簡単にまとめたもので、先日、学部内での研究プロジェクトのミーティングの際に報告したときに使ったものですが、ここにもアップしておきます。

以下の項目を載せてあります。いくつかの関連文献も示してあります。

・open question と closed question
・問いの前提
・日常の質問と教師の発問
・発問の定石化
・議論のToulmin model
・コリンズの発問ルール

私なりには「発問とその前提−発問の論理に関する考察−」( http://ace-npo.org/fujikawa-lab/bulletin.html に掲載)という論文(2011)で論じたことが一つの到達点ではありますが、より広い授業論の文脈で整理してみたいと思っています。

資料「質問、発問をめぐって」

今後の研究会等について

以下のように研究会等を予定しています。ご関心をお持ちの皆様のご参加をお待ちしております。

5月17日(土) 第91回千葉授業づくり研究会「子どもに教える 安全で正しいナイフの使い方 〜ナイフメーカーによる教育貢献の可能性〜」

5月18日(日) 第62回 ICTE情報教育セミナー in 武蔵大学―「社会と情報」「情報の科学」,1年目のCheck & Action―

6月7日(土) 第39回明日の教室東京分校 横山験也先生 (詳細は近日発表)

6月8日(日) 第2回JEES教育シンポジウム「授業力をつけよう、若手教師たち!」

6月21日(土) 第92回千葉授業づくり研究会 (詳細は近日発表)

6月28日(土) 第51回メディアリテラシー教育研究会 (詳細は近日発表)

6月29日(日) 第14回関西授業づくり研究会 (詳細は近日発表)

2014.05.10

ちば生涯学習アカデミーで講演しました

 本日2014年5月10日(土)、千葉市生涯学習センターの「ちば生涯学習アカデミー」で「社会とつながる教育〜実践事例から〜」をテーマに講演させていただきました。受講生の方々が大変熱心に聴いてくださり、質問も多く出していただきました。こうした方々が、地域社会で生涯学習の担い手となっていただけることを期待しています。
 今回は、教育学研究者として私が取り組んでいることについて、具体例を入れつつも俯瞰的に話してみようと考えました。以下に資料を掲載しますので、よろしければご覧ください。

資料はこちら

Chiba_academy_2

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